編集部
KEIROとプロビデンス提携プログラム 「癒しケア」で自分にあったプラン ① - 3
2019-01-26
「癒しケア」サービスと出会って
「癒しケア」チームの八浪祐一医師(中央)とソーシャルワーカーの福山可奈子さん(右)
ひろさんは、初めて八浪先生に会った時のことを、「僕たちは本当にラッキーでした。必要な情報をすべて日本語で聞けて、安心して判断することができました」と、振り返っています。
手術後、まさみさんが自宅に戻って、抗がん剤治療を始めた後も、「癒しケア」チームの支援は続きました。
「奥さんもチームの人たちが気に入って。ソーシャルワーカーとはすごく気が合っていました。八浪先生にも本当に感謝していました。八浪先生のおおらかな性格も本当によかったです」とひろさんは話します。
八浪先生は月1回から2回、まさみさんの自宅を訪問したり、電話で密に連絡を取っていたりしました。
ひろさんとまさみさんはがんの専門医との会話も、八浪先生に分かりやすく解説してもらいました。
かかったすべての医者のなかで、一番密にコミュニケーションをとったのは八浪先生でした。また、治療の痛みを緩和させる薬の処方箋を、八浪先生に出してもらったりもしました。
「一度、請求書について『癒しケア』の方に、電話したこともありました。内容が分からず、請求が正当なものなのか否かなど、どう処理していいか分からなかったのです」
日本語で話せる「癒しケア」チーム
「『癒しケア』のサービスを利用して、一番良かったのは、大事な情報をタイムリーに、専門家である『癒しケア』チームに日本語で聞けたことです。正しい情報を得ることは、本当に大切ですよ」とひろさんは語ります。
ある日、まさみさんは、安楽死についての情報が欲しいとのことでした。そこで、「癒しケア」チームのソーシャルワーカーが、カリフォルニア州のEnd of Life Option Actという法律について、丁寧にまさみさんに説明したので、まさみさんは、その内容について詳しく知ることができました。
また、「癒しケア」チームは、二人に事前指示書(アドバンス・ディレクティブ)の大切さと必要性を説明しました。まさみさんが自分自身で医療判断ができなくなった際に代理人を立て、自分の望む医療処置を指定できるように、そのための書類作成を、「癒しケア」チームは、手伝いました。
「そんな書類があるというのも知りませんでした。まだコピーが冷蔵庫に張ってあります」と、ひろさんは話します。
「癒しケア」のソーシャルワーカーは、そのほかにもエステートプランニング専門の弁護士の紹介や介護のオプションなどの紹介も行いました。
この間、ひろさんは仕事を続けながら、まさみさんをサポートしていました。
「癒しケア」は、まさみさんだけではなく、ひろさん自身にとっても助けになったそうです。
「入院中、私も胃の調子が悪くて薬を飲んでいました。『癒しケア』の専門家の方に、いろいろ相談できて、頼ることができて、本当に助かりましたし、大きかったです。自分の心の負担、ストレスというか、私自身の健康も助けられました」
「本当に大感謝です。『癒しケア』がなかったら分からないことだらけだったので、路頭に迷っていたかもしれません。
いろいろ細かいところまでケアをしてもらいました。『癒しケア』チームの皆さんは、本当にケアの専門家ですね。情報についても健康面についてもですが、心の面でも支援していただきました。言葉に言い表せないけれど、本当にありがたかったです」
*この実話は、KEIROのウェブサイトに掲載されている。
KEIROニュース・記事・2018年11月2日、「癒しケア『ケアの専門家』に見守られて」より。
「癒しケア『ケアの専門家』に見守られて」を読む
前のページを読む ▶︎ 1
前のページを読む ▶︎ 2
続きを読む ▶︎ 4
※コラムの内容はコラムニストの個人の意見・主張です。