Vol.64 こんなとき、どうする？「親の介護で私はボロボロ。夜も眠れない。どうすればいいの？」
介護期間は平均すると約10年というデータが出ています。その間、家族は親御さんの介護をすることになります。身体的介護や買い物代行など様々なサービスを使ったとしても、それらを取捨選択して決定していくのは家族の役割です。また、親御さんの意向を聞くなと、家族にしかできないことがあります。その間に家族の気持ちは揺れ動きます。今日は介護をしているご家族の気持ちの変化についてご説明します。60代のお父さんが脳疾患で倒れて入院。
その後、認知症状が出てきて対応に困る30代のAさん
Aさんのお父さんは60代後半。数年前に奥様は他界され、名古屋で独り暮らしをしていました。娘さん3人は皆さん海外で生活。お父さんは海外生活も長く、会社を退職した後はコンサルタントとして仕事をして活躍していました。そんな時、突然、脳梗塞で倒れて入院。その後、検査をすると認知症状の低下が出てきてリハビリが必要になりました。まだまだ元気で活躍すると思っていたお父さんの介護が急に必要になった娘さん達。長女のAさんは30代前半。何をどうすればいいのか、なにから手をつければいいのかわからず、困り果てていました。ましてや娘さん3人は海外在住。すぐにお父様のところへ駆けつけることはできません。そんな状態で「藁をも掴む思いでサロンドハースにたどり着きました」とご相談をいただきました。
親の介護をしている家族に必ず訪れる「混乱期」「負担期」。
変化する家族の心理。
前述のAさんのケースは、親の介護が突然やってきたケースです。多くの場合は親御さんが80代～90代、お子さん（家族）は40代後半から60代で親の介護が必要になってきます。そして、介護期間は平均すると約10年間というデータがでてきます。10年間もの長期間、親の介護に携わっていくことになります。その間、家族の心理は揺れ動きます。
【家族の心理の変化】
混乱期
負担期
安定期
看取り期間
上記のように心理は変化します。一番、家族の気持ちが大変な状態になるのは「混乱期」と「負担期」です。この期間の家族の心理は、怒り、悲しみ、驚き、むなしさ、切なさ、否定、無力感、罪悪感、疲労感などの感情がグルグルと渦巻きます。これは親の介護をしていたら、誰もが通る道です。そして、そんな心理状態で親の介護のある暮らしを作るために、家族は情報収集→取捨選択→決断をしていきます。
「安定期」を長くする秘訣。
親の介護をしている家族の心を保つため。
家族の気持ちの変化で「混乱期」「負担期」は定期的にやってきます。私が提案したいのは「混乱期」「負担期」を短くして「安定期」を長くしましょうということ。家族の心が安定していれば物事もスムーズに進みます。また、自分の心も平穏でいられます。そのためには、専門家の力を借りることがポイントです。自分ひとりでかかえない。家族だけで介護をするのは無理です。がんばると自分が壊れます。家族だけで介護をする時代は終わりにしましょう。親御さんにとってもご家族にとっても最善の選択ができるように願っています。
日本の介護・実家の処分、相続など各種相談はコチラまで！（初回相談無料）
スペシャリストがあなたのために動くワンストップサービス
◆［総合窓口：日本］一般社団法人Hearth（ハース）
hearth777@gmail.com/81-90-1402-1738
ひとくちメモ ～私の母８５歳～ No.63
「母に85歳の壁がやってきた。夫が家出！？④」
昨年12月に85歳になった母。今年に入ってから母の家で数日間過ごしたら、夫と私に限界がやってきた。母は口を開けば私を攻撃してくる。「シミだらけの顔で汚い」「シワが多くてお婆さんみたい」「お腹がポッコリ出ていて醜い」「何その恰好、女を捨てたの？」「そんな姿、見たくない」などなど。私はだれとも戦わないと決めているので、母から飛んでくる言葉の刃を全て払っていたが、手裏剣のように破片が私の心に刺さりまくって私も限界になってきた。そんなとき、ズタボロになった私を救ってくれたのはスペシャリストチームの皆さんでした。 （続く）
