Vol.67 こんなとき、どうする?「アメリカに呼び寄せた母を日本の施設に入れてあげたい」
高齢の親御さんを日本からアメリカに呼び寄せて対応していらっしゃる方も多くいらっしゃいます。ただ、高齢になってからアメリカに来られた親御さんの場合、英語ができないというケースも。アメリカで日本語と日本食が食べられる施設は高額すぎて10年20年と支払いを続けることはできない。ならば、日本の施設に入居した方が…今年に入ってからアメリカにいる親御さんを日本の施設に入居させてあげたいというご相談が増えています。今回は上記について事例を交えてご紹介します。お父様が他界後アメリカにお母様を呼び寄せたAさん
その後、お母様の認知症が進んで
ご家族がアメリカに高齢の親御さんを呼び寄せるというケースも多くあります。娘であるAさんは一人っ子。お父様が他界後、お母様を日本からアメリカに呼び寄せて対応していらっしゃいます。ただ、Aさんもフルタイムで仕事をしていて、ご家族も仕事や学校で日中は家にいない状態です。すると、お母様は英語ができないので外出することも少なくひとりで家にいる時間がながくなりました。数年間、そのような暮らしをしていたらお母様に認知症状が現れ、最近では認知症が進んできました。このままではお母様本人にとっても良い環境とは言えない。もっと認知症が進んでしまうのではないか。ただ、アメリカで日本語と日本食を提供している施設は数も少なく高額なため、日本の施設に入れてあげたいというのがAさんの希望でした。早速、AさんとZoomでミーティングを重ね、専門の介護相談員にチームに入ってもらい希望の施設をリストアップ。そこから絞り込んでいき、まずは娘さんが施設見学。その後、お母様にも施設を見てもらいます。そして、保証会社をつけて施設との契約と、ここから本格的な動きがスタートしていきます。

家族の精神的負担や時間の制約が少なく、
安心感が高い「施設入居」という選択
施設入居という選択をした場合、一番は精神的な安心感があります。介護のプロによる身体介護、夜間や緊急時の対応、同世代の人々との交流など、入居する本人にとって新しい環境で自分の暮らしを作っていくことができます。ただ、今までの住み慣れた環境とは異なり、施設によって様々なルールやサービスの違いがあるので入居する前には必ず施設見学をして入居要件や契約書、経営母体の財務状況を細かく確認することが必要です。また、入居金や月額利用料などに含まれるもの、含まれないもの、介護度が重くなっても住み続けられるのか、など、「終の住処として暮らす場」という観点で見ることが重要です。
家族だけで、ご自分だけで悩まず、専門家のチカラを上手に使いながらチームを組んで前に進んでまいりましょう。
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ひとくちメモ ~私の母85歳~ No.66
「母85歳。秋になったら老人性うつの症状が」
私と母には距離感が必要と思い、少し離れていたら母からLINEが届いた。「私が死んだらみんなが喜ぶね。」「生きていても何もいいことないし。」はい?このじっとりと湿ったLINEは何ですか?高齢者は秋になるとうつ症状が出ることもある。日本の夏はカンカン照りの猛暑で外に出られないけれど太陽の光は強い。秋になると急に寒くなって樹木も色付いて枯れ葉となっていく。その光景を見ていると気持ちが落ち込んできて、やる気もなくなる。これが老人性うつの症状。母にもやってきたか…高齢の親対応は本当に色々と起こりますね。(続く)

