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特別寄稿

Vol.70 こんなとき、どうする?「え?うちの親がこんな乱暴に?親の様子がちょっとヘン!?」
今月起こったロサンゼルスでの大規模な山火事で被害に遭われた方、そのご家族や関係者の皆さま、そして、消火活動を行われている消防士の皆様への感謝とともに、一日も早い復興を心より願っています。

2025年の新年を迎えお正月は家族で集まる機会も多かったと思います。そんな時に、久しぶりに会う親御さんの様子が昨年とはちょっと違うかも?と気づかれた人もいるのではないでしょうか。高齢の親御さんのちょっといた変化に気付くことはとても重要です。今回は離れて暮らす親御さんの変化と対応についてご紹介します。
 
言葉がキツイ。行動が荒々しい。
もしかしたら、認知症の初期症状かも。

日本の認知症疾患者は年々増えています。厚生労働省の調査によると、2025年(今年)には日本の認知症疾患者は700万人を突破すると言われ、65歳以上の高齢者では5人に1人が認知症になるとされています。それに伴い、認知症チェックシートなども普及してインターネットで調べると、すぐに出てきます。認知症チェックシートは普段の暮らしの中で、あれ?うちの親、ちょっと様子がヘンかも?と思った時に使えます。ただ、認知症は徐々に進む病気なので、親御さんと普段接していてもなかなか気づきにくいものです。もしかしたら、こんなことありませんか?親御さんが家族に暴言を吐いたり、暴力的な行動をする。例えば、家族に(特に近い存在の実の娘など)に言葉で攻撃してくる。不快になることを言って責めてくる。物を投げたり、物を壊すなど、乱暴な行動をする。これは、認知症の症状です。脳の認知機能の低下により感情が抑えられなくなっているのです。
 

親の認知症による暴言や暴力は身近な家族に出やすい。
そんな時は早めに専門家に相談。

認知症による暴力や暴言には原因があります脳の機能に障害が出ているため、感情を抑えるのが難しくなることがあります。また、怒りを感じても、不安や怒りの気持ちを表現できなかったり、伝えにくいため、暴力や暴言といった行動につながります。認知症の種類によっても異なりますが、前頭側頭型認知症では、今までは穏やかだったのに、人が変わったように怒りっぽくなったりします。レビー小体型認知症では、幻覚などが見えるため、恐怖や振り払いたいという衝動から、乱暴になったり暴力が出ることもあります。

また、認知症の親御さんの暴言や暴力は身近な存在である家族に対して起こりやすくなります。たとえば、第三者である介護スタッフや看護師などにはあまり感情をあらわにしません。ただ、介護者である家族は暴言や暴力を受け続けていると、自律神経のバランスを崩すなど精神的にやられてしまいます。暴言や暴力が出たときには、まずは、それは認知症による症状であることを理解しましょう。家族を傷つけるためにやっている行為ではありません。そして、一旦、距離を取ることも大切です。家族である介護者が我慢し続ける必要はありません。物理的にも精神的にも距離を取る。そして、早めに専門家に相談しましょう。介護の専門家は数多くのケースに対応しているので、あなたに合った方法を探してアドバイスしてくれる存在です。介護者(家族)も人間です。親から受けた暴言や暴力を自分だけで受け止めていると、心もカラダも壊れてしまいます。日本にはご高齢者やご家族をサポートするサービスが沢山ありますので、ぜひ活用することをお勧めします。

時代は変わりました。家族だけで介護をする時代は終わりにしましょう。
ご自分だけで悩まず、専門家のチカラを上手に使いながらチームを組んで前に進んでまいりましょう。私達はあなたの応援団です。バックヤードでいつもあなたを思いっきり応援しています。
   
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          hearth777@gmail.com
   
ひとくちメモ ~私の母85歳~ No.69
「ちょっぴり切なくなったお正月明け」

 今、日本ではインフルエンザが猛威を振るっています。今年のお正月は母の家でお正月を一緒に迎える予定でしたが、インフルエンザへの感染を防ぐため、母の家の玄関先でおせち料理を手渡すだけにしました。三重県四日市市から東京で独り暮らしをはじめて8年目の母。以前は「おばあちゃんに会いたい!」と言っていた孫たちも社会人や大学生となり、今では友達との時間を優先しています。母の家から帰るとき、ふと窓際を見ると、母は椅子にひとりでポツンと座って外を眺めていました。その姿を見て、母は幸せなのだろうか。これは彼女が選んだ道なのだろうか。そんな思いが込み上げてきました。                            (続く)

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