Vol.71 こんなとき、どうする?「久しぶりに日本へ一時帰国。高齢の親のこと、いまのうちにやっておきたいことは?」
この時期、日本へ一時帰国される方が増えています。久しぶりに日本の家族に会ったとき、親御さんの「老い」を目の当たりにされる方も多いでしょう。普段の生活ではあまり見えない「老化のサイン」。一時帰国では日本にいる期間が限られているからこそ、「これだけはやっておきたい」高齢の親御さんへの対応を今回はご紹介いたします。通販の品物が山積み!請求書があちらこちらに散乱!
お金の管理できていますか?
久しぶりに独り暮らしの親が住む実家へ行ってみると、通販で買ったサプリメントや食品の段ボールが山積みにされている。到底ひとりでは食べきれない大量のお菓子の箱が押し入れから出てきた。そして、それらの請求書は整理できておらず、衣類の中に紛れていたり、支払いに行けずに督促状が来ていた。こういうケースはよく耳にすることです。これは高齢による物忘れや認知症の初期症状のサインです。公共料金や保険、税金の支払い、通帳や印鑑の保管など「お金の管理」ができているのかを確認してみましょう。そして、このサインは「介護が必要か否か」を見極める氷山の一角であり、他の症状が潜んでいることも多々あります。
先ずは、人間ドックや脳ドックで検査を!
早期発見で今後の長期的な対策を考える。
認知症は早期発見・早期対応をすれば進行を遅らせることができ、家族もこれからの対応を考えることができます。そのためにも早めに専門医を受診して物忘れ外来や脳ドックの検査をしておきましょう。また、ご高齢者は内臓や手足の筋力、視力や聴力などの身体能力も年齢と共に衰えてきます。これは高齢になれば当然のことです。この機会に人間ドックを受けて現状の健康状態を把握しておくことが大切です。かかりつけ医だけでなく、専門医を受診することにより、普段では気が付ない「ちょっとした変化」「なんか、ちょっとヘン」というサインに医師が気付いてくれるケースも多くみられます。人間ドックや脳ドックは検査を受けてから結果が出るまでに2~3週間かかりますので、一時帰国されたら早い時期に親御さんと一緒に受診されることをお勧めします。検査をすることに抵抗する親御さんも多くいますが「健康で長生きしてほしいから」「その後、美味しいご飯を食べに行こう」など、強制的に深刻に話すのではなく、楽しく嬉しいこととして話してみましょう。
ご家族が日本に一時帰国されると、親御さんは嬉しさのあまり普段よりも元気にふるまい、高齢によって日常生活で不都合が出ていることを見せないようにしてしまいがち。ちょっとした変化に早めに気付くことで親御さんの安全の暮らしを保っていきたいですね。
時代は変わりました。家族だけで介護をする時代は終わりにしましょう。
ご自分だけで悩まず、専門家のチカラを上手に使いながらチームを組んで前に進んでまいりましょう。私達はあなたの応援団です。バックヤードでいつもあなたを思いっきり応援しています。

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ひとくちメモ ~私の母85歳~ No.70
「インスタグラムを楽しむ母」
物理的にも心理的にも母との距離をとることによって、良好な関係になってきた昨今。以前は生存確認のためLINEで毎朝スタンプを送り合っていたが、それも止めた。ただ、高齢の母はいつ何が起こるか分からないので生存確認だけはしておきたい。そこで便利なのがInstagram。3年前に母にInstagramのやり方を教えたら、自分で作った陶器や花の写真を投稿している。Instagramは写真をアップするだけなので高齢者でもやりやすい。そして、いいね!やコメントが入ることにより社会との接点もできる。高齢者にInstagramお勧めです。初めにやり方を教えるのはかなり根気がいるけれど(笑)。(続く)

