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特別寄稿

Vol.31 こんなとき、どうする? 「高齢の親の介護。いったい、いつまで続くの?」
 高齢の親の介護。現在、ご家族で親御さんの介護をしている人にとっては「こんな状態がいつまで続くのだろう?」「本音を言えば、しんどい」と思って当然。また、老いていく親の姿を見るのは切ないものです。ただ、介護は永遠に続くものではありません。今回は平均の介護期間とその捉え方をご紹介します。
 
介護期間は平均すると「約10年」。
介護は永遠に続くものではありません。

 厚生労働省のデータによると平均介護期間は男性で9.79年、女性は12.93年です。これらの数値は平均寿命から健康寿命を引いたものを平均介護期間と表しています。健康寿命とは介護が必要なく生活できる状態を表し、平均寿命から健康寿命を引くと介護が必要な期間が出てきます。また、生命保険文化センターの調べによると介護期間は54.5ヶ月(4年7ヶ月)となっています。こちらの調査は過去3年間に介護経験がある人に「どのくらいの期間、介護を行ったのか」(現在介護を行っている人には「介護を始めてからの経過期間」)を聞いたものです。

出典:厚生労働省「平成28年簡易生命表の概況」、「健康寿命の指標化に関する研究-健康日本21(第二次)等の健康寿命の検討-(平成27年度分担研究報告書)」・生命保険文化センター「生命保険に関する全国実態調査」/平成30年度
 
「介護期間」とは親のことを知り、
これからの自分の人生を改めて考える期間。

 先ほどのデータでは介護期間は平均で約10年、別のデータでは約5年となっています。子どもの成長は「日々できることが増えていく」ので嬉しく楽しいことです。ただ、高齢の親は老いと共に「日々できないことが増えていく」。例えば、目の衰えによって段差が分かりにくくなったり、電球の取替えなど、高い所の作業ができなくなったり。老人性うつによる頭痛やめまい、不安や焦燥感を感じたり、認知症の症状が出てくることも。老いていく親の姿を目の当たりにするのは家族としてはやるせなく、切なくなります。ただ、「親は先を歩いて姿を見せてくれている」と捉えてみてはいかがでしょう。親はどのように産まれ、今までどのように生きてきたのか、これからどうしていきたいのか。親と子どもが膝を突き合わせて話すことで、自分のルーツに触れることができ、これからの自分の人生を考える機会になると思います。

 親と子どもは別人格であり、別の人生があります。プロのチカラを最大限に活用して家族には家族にしかできないことをする。それぞれが悔いを残さないように生きていきたいですね。
 
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【総合窓口・日本】一般社団法人Hearth(ハース)/
Email: hearth777@gmail.com /Tel: 090-1402-1738
【米国・受付窓口】NPO法人 愛絆(あずな)サービスセンター/
Azuna Service Center (ASC)/
Email: info@azunaservicecenter.org/Tel: 858-380-5899

 ひとくちメモ ~私の母82歳~ No.31
「兄が交通事故で突然他界。娘(私)を気遣う母』の巻

 東京へ呼び寄せ、私達夫婦の家の近くに住んでいる母。兄と「母のこれからのこと」を話し合った1週間後、兄は交通事故で突然逝った。兄の葬儀も無事に終わったので「母の気持ちをサポートしなくちゃ。」と母の家に行くと、天皇皇后両陛下のパレードをテレビで見ていた母。「お母さん、雅子様が大好きなんよ♪キレイやねぇ♪」と鼻歌交じりで話している。へ?え?鼻歌ですか?拍子抜けしつつも母は大丈夫!と思った。その1か月後「お義母さんは毎日泣いていらしたようですね。」とお嫁さんから教えてもらい、私に心配をかけないように母はがんばっていたことを知る。(続く)

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