Vol. 6 株式投資セクター(業種)を学ぼう
株式銘柄を選ぶにあたってセクター(業種)の概念は必要不可欠な要素です。リスクをならすために分散投資をしたつもりでも、全銘柄が1つのセクターに偏っていれば全く分散が効いていない状態になってしまいます。
個別銘柄でポートフォリオを組む際はもちろん、ファンドに投資する際も構成銘柄のセクター比率がどのようになっているかをしっかり意識することが重要です。
生活必需品セクター
生活必需品セクターの特徴としては、不況に強いセクターです。景気が悪くても生活必需品は国民に必ず消費されますので、企業の業績も安定しており鉄板のディフェンシブセクターになります。配当も高めです。
ヘルスケアセクター
ヘルスケアセクターの特徴としては、不況に強いセクターです。景気に関係なく、いつの時代も医療の需要はあるので、生活必需品と同じくディフェンシブで強いセクターです。
公益事業セクター
公益事業とは、電力、ガス、水道などで景気の良し悪しに関係なく常に需要がありますので、抜群の安定性です。配当利回りも高いです。
情報技術セクター
情報技術セクター(IT)の特徴としては、景気回復に強いセクターです。ITトップ企業が名を連ねています。配当利回りは低いので、配当金よりも値上がり益を重視します。
資本財セクター
資本財セクターの特徴としては、好景気に強いセクターです。資本財セクターはそのほとんどが大規模で事業的で専門的であることから、一般の人にとって馴染みの少ない企業が多いです。
通信サービスセクター
通信サービスセクターの特徴としては、不況に強いセクターです。景気が悪いからといって、携帯を使わなくなったり、パソコンを使わなくなる人はいないので不況に強いと言えます。
一般消費財セクター
一般消費財セクターの特徴としては、好景気に強いセクターです。分かりやすく言うと、生活必需品ではない個人向けが多い消費のセクターとなります。
金融セクター
金融セクターの特徴としては、景気回復局面に強いセクターです。また、基本的には高配当株です。金利が上昇する状況においては高収益が見込めます。
素材セクター
素材セクターの特徴としては、好景気に強いセクターです。また、配当利回りもある程度高いです。素材セクターの多くは化学系なので、私達には馴染みのない企業が多いです。
不動産セクター
不動産セクターの特徴としては、景気回復局面に強いです。
また、基本的には全てリートになります。また、不動産セクターの特徴としては、株などとは違う動きになりますので分散効果が見込めます。
セクター分散を自分で選ぶのが難しいなら、S&P500に投資するのも一案
自分で各セクターを勉強したり、時間を割くことが難しい場合には、米国S&P500に投資するのも一案です。セクター分散がある程度は出来上がっていますので、便利です。