Vol.41 こんなとき、どうする? 「親の介護って、どれくらいのお金がかかるの?」
2020年からのコロナ禍により、日本では今年3年ぶりに実家に帰省した人も多くみられました。久しぶりに親御さんに会い、家族と集う楽しい時間。ただ、高齢の親御さんの老いを感じたというお声もよく聞きます。そんな時、家族で話題になるのは高齢の親のこれからの暮らし。介護はだれもが通る道です。では、介護って、いったいどれくらいの費用が必要になるのでしょう。今回は介護にまつわるお金について解説いたします。介護期間は平均すると約10年間
一時的にかかる介護費用と毎月の介護費用は?
厚生労働省のデータ*1によると、平均介護期間は男性9.79年、女性12.93年となっています。これを見ると平均介護期間は約10年といえます。このデータは平均寿命から健康寿命を引いた期間を平均介護期間としています。では、介護にかかる費用*2をみてみましょう。一時的にかかった介護費用は平均69万円、毎月かかる介護費用は平均7万8千円となっています。これらには水光熱費などの生活費は含まれていません。そして、一時的にかかった介護費用と毎月かかる介護費用を介護期間4年7ヶ月で計算すると、一人当たりの介護費用は約500万円かかるといわれています。
*1厚生労働省「平成28年簡易生命表の概況」、「健康寿命の指標化に関する研究-健康日本21(第二次)等の健康寿命の検討-(平成27年度分担研究報告書)」
*2平成30年度生命保険に関する全国実態調査〈速報版〉生命保険文化センター)
先ずは、親の現在の資産を確認!
介護がある暮らしの計画を早めに立てましょう
親にお金の話を切り出すのは、ちょっと気が引けてしまうものです。ただ、今の資産を知ることでこれからの資金計画が立てられます。親の資産、どれくらいあるのかご存じですか。日本にある実家の資産価値、どの銀行のどの口座にいくら入っているのか、入っている保険の種類、株や投資など。以外と親の資産は知らないものです。実家の資産価値は不動産会社に無料査定を依頼すればすぐに分かります。通帳や印鑑の保管場所を確認しておくことも大切です。また、高齢になったら民間の医療保険や介護保険に入るなど、保険の見直しをすることで、いざというときの備えとなります。
親の介護での家族の役割とは、親の懐に介入していくことだと私は痛感しています。寄り添うだけでは物事は解決しません。「いつか」ではなく「いま」行動しましょう。親御さんとご家族にとって最善の選択をするために早めに行動することをお勧めします。

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ひとくちメモ ~私の母83歳~ No.40
「髪が薄くなってきた母。てっぺんウィッグをつける』の巻①
今年12月で84歳となる母。最近は頭のテッペンの髪の毛が薄くなってきたことを気にしている。ウィッグをつけるように勧めても一人でデパートに試着に行けない末っ子気質の母。勇気を出してデパートでウィッグをつけてみると「パチッと留めるだけで軽くていい感じやったよ。」「でも15万円もしてた。」ショボンとする母。早速、ネットで調べると人毛100%のウィッグが3,000円で出ていた。桁が違うんじゃない?と思いつつ母に伝えると「買って試してみたい」とのこと。口コミを読んだり、アマ〇ンや色んなサイトで検索しまくる娘(私)。えっと、私。お仕事がテンコ盛り状態でこんなことに時間かけてる場合じゃないんだけど。と思いつつネットでポチっと注文した。さて、母は購入したウィッグにどんな反応を示すのか?(続く)

