Vol.42 こんなとき、どうする? 「日本にいる親の介護。施設入居、呼び寄せ、遠距離介護、どう違うの?」
離れて暮らしている高齢の親のこと。介護が必要になったとき、「どのような暮らしを選べばいいのか迷う。」というお声は多く聞きます。介護がある暮らしを大きく分けると、施設入居・呼び寄せ・遠距離介護と3つになります。今回は「3つの介護がある暮らし」についてそれぞれの特徴についてご紹介します。家族の精神的負担や時間の制約が少なく、
安心感が高いのは「施設入居」という選択。
施設入居という選択をした場合、一番は精神的な安心感があります。介護のプロによる身体介護、夜間や緊急時の対応、同世代の人々との交流など、入居する本人にとって新しい環境で自分の暮らしを作っていくことができます。ただ、今までの住み慣れた環境とは異なり、施設によって様々なルールやサービスの違いがあるので入居する前には必ず施設見学をして入居要件や契約書を細かく確認することが必要です。また、入居金や月額利用料などに含まれるもの、含まれないもの、介護度が重くなっても住み続けられるのか、など、「終いの住処として暮らす場」という観点で見ることが重要です。
自分と親の暮らしを尊重する「遠距離介護」。
事前の環境整備や各種サービスを活用。
子どもには子どもの暮らしがあり、親には親の希望があります。それぞれの暮らしを尊重しながら高齢の親の介護をする「遠距離介護」。親御さんが自宅で暮らすという選択をした場合、夜間や緊急時に家族がすぐに駆け付けることは難しく、親の介護度が重くなったときには訪問介護サービスやデイサービスの活用など、外部のサービスを上手に活用することが必要です。よくあるケースとして、認知症が進み始めると仕事中、職場に10回も20回も親から電話がかかってくるなど、時間的にも精神的にも家族の負担は増えてきます。また、移動するための交通費や見守りサービスの契約、自宅の環境整備として転倒防止の手すりやバリアフリーへの改修などの費用もかかります。
3つ目の選択は「呼び寄せ」です。呼び寄せの場合、家族の近くの施設に入居、家族と同居、家族の近くの賃貸住宅に入居というパターンがあります。どれを選ぶかは親御さんと家族の関係性や資金面にもよりますが、夜間緊急時を除き、家族がすぐに駆け付けることができるという安心感はあります。
高齢になれば誰でも介護が必要になります。どういう選択をするにしても大切なのは「親の希望を聞く」ということです。その上で信頼できるプロに相談して最善の選択をしていきましょう。家族の役割は「親の意思を尊重して決断して行動する」こと。親御さんとご家族にとって最善の選択をするために早めに行動することをお勧めします。
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ひとくちメモ ~私の母83歳~ No.41
「髪が薄くなってきた母。ウィッグをつけて少女に戻る⁉』の巻②
髪の毛が薄くなってきた私の母83歳。先日ネットでウィッグを注文してみた。届いたウィッグを母に渡してつけてみる。「いい感じやね~♪」「でも、これさぁ。頭を振ったり、うつむいたら落ちてくるんじゃない?」「じゃあ、ヘアピンで留めてみたら?」そう言い残して私は打ち合わせに出かけた。夕方、母の家へ行くと「このヘアピンどうかな?」と3~4種類のヘアピンと少し大きめの鏡を買って来ていた。ウィッグをつけて鏡に映る自分を何度も嬉しそうに見ている母。まるで、女子中高生が初めてパーマをかけたときのようにウキウキしている。ウィッグひとつで、こんなにもテンションが上がるのかぁ。いくつになっても女性はオシャレが好きなのね。まるで保護者のような気持ちになった娘(私)でした。
(続く)