Vol.51 こんなとき、どうする?「日本の介護保険サービス。どうすれば使えるの?」
日本の介護保険制度は、40歳以上の人が全員強制加入の社会保険で、介護を必要とする人の状態に合わせて様々なサービスが受けられる制度です。対象となる人は利用料の1割~3割(資産と収入により変動)を自己負担するだけで、介護保険サービスを利用することができます。今回は、日本の介護保険サービスを利用するための申請方法などをご紹介します。日本の介護保険サービス
利用するための手続きや申請の流れ
介護保険サービスを利用するには、市区町村の窓口や地域包括支援センターで申請を行い、要介護度の認定を受ける必要があります。大まかな流れは右のようになります。
介護保険の申請は病院に入院中でも行えます。主な病院には「地域連携室」「医療相談室」などの相談窓口があり、医療ソーシャルワーカーが在籍していますので、気軽に相談してみましょう。また、サービスを受ける人がお住まいの地域包括支援センターに相談すれば、介護保険の申請手続きやケアマネジャー探しについても相談できます。
日本の介護保険、よくある3つの疑問
費用、申請場所、認定が出るまでの期間など
介護保険を使うにあたり、申請費用、認定が出るまでの期間など、よくある質問は次の3つとなります。
①介護保険の申請にお金はかかるの?
費用は一切かかりません。主治医意見書の作成にかかる費用は市区町村が負担します。
②介護保険認定が出るまでの期間は?
申請から介護保険の要介護(要支援)認定までは1カ月~1ヶ月半くらいかかります。
③介護保険申請はどこでできるの?
地域包括支援センターや市区町村の介護保険窓口で受け付けています。
要支援1に認定されれば、デイサービスなどで理学療法士の指導のもと、介護予防運動や筋力維持のための指導も受けられます。今の身体状態をキープして介護度や認知症の進行を防ぎ、社会との関わりを保つことで心身共にハリのある暮らしの一助となります。介護保険サービスを使うまでには申請から早くて1ヶ月間かかりますので、早めに申請することをお勧めします。
日本の介護保険サービスは使えるの?
「今はアメリカに住んでいるけれど、老後は日本で暮らしたい。」
現在はアメリカ在住で、老後は日本に本帰国して日本での暮らしを希望している場合でも日本の介護保険制度は使えます。日本では65歳以上の国民は、住まう市区町村にて住民票登録と健康保険の手続きをすれば、その日から介護保険の加入ができます。介護保険の申請をして要介護度の認定を受ければ、介護保険サービスを利用できます。詳しくは、居住希望の地域包括支援センターに相談してみましょう。
ひとくちメモ ~私の母84歳~ No.50
「母とエスカルゴ。おもひでぽろぽろ。新緑の神社」③
4ヶ月ぶりの母とのおでかけ。私は疲れ切ったカラダを引きずって母との待ち合わせ場所に行っても笑顔になれなかった。10分くらい電車に乗って最寄り駅から国玉神社に向かって行くと、母は私の後ろをトコトコと歩いてくる。神社の鳥居の前に着くと、一瞬で空気が変わった。新緑の爽やかな風が気持ち良く、平日なので人もまばら。神社の境内にいるとカラダが蘇っていくように感じる。「神社の空気は気持ちいいね」「あれは、枝垂桜やね。」「ここは緑が多いねぇ。」「お母さんは多度神社のすぐ近くで育ったから神社が好きやわぁ。」母も喜んでいるよう。お詣りしたら直ぐに帰ろうかと思っていたけれど、もう少し母との時間を過ごそうとランチの場所に移動した。(続く)
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