Vol.58 こんなとき、どうする?「日本にいる親が倒れて、緊急入院。何をどうすればいいの?」
日本は年明けからショッキングなニュースが続きました。災害大国である日本はどの地域であろうが自然災害が起こる可能性があります。また、普段暮らしていてもご高齢者に多いのが「転倒」によるケガや脳梗塞などの病気での入院です。80代の人が2週間入院すると8年分の筋力が低下すると言われています。そして、入院がキッカケとなり、急激な筋力の低下や精神面での悪化などによって介護を必要とするケースが増えます。今回は日本にいる親御さんが緊急入院された場合の相談先などをご紹介します。日本の病院は退院までの期間が想像以上に早い。
入院中にこれからの生活の準備をスタート。
入院しているうちに、これからの介護生活の準備を始め、介護保険申請などを進めておくことで、ご自身の仕事や家庭と介護の両立を図ることができます。
急病やケガでまず運ばれるのは「急性期病院」。ここは主に集中治療する場で、平均的な在院日数は約18日。長期の入院はできないため、親が入院した時点で退院後の受け入れ体制を準備しておく必要があります。退院後の選択肢は大きく分けて次の3つです。
1.リハビリ専門の病院などへの「転院」
2.介護付きの老人ホームなどへの「施設入居」
3.訪問介護サービスを利用して自宅で介護する「在宅介護」
その他にも自宅をバリアフリーに改修したり、老人福祉施設などに短期間入所するショートステイ(短期入所生活)など、利用できる介護サービスは様々あります。
病院内には相談窓口があります。
入院中に「これからの暮らし」について相談。
入院中は病院内にある相談窓口にて、医療ソーシャルワーカーに相談しましょう。入院費用や退院後の生活、患者本人の心配事だけでなく、家族の相談にもこたえてくれるのが医療ソーシャルワーカーです。
たとえば、こんな相談ができます。
・父の入院中、一人で暮らしている母が心配です。
・介護保険の申請はどのようにすればいいですか?
・入院費用が高くて、払えるのか不安です。
・遠方に住んでいるので、親の介護を家族はできません。
主な病院には相談窓口が設置されているので、気軽に相談してみましょう。
ただし、医療ソーシャルワーカーはその地域の介護関連の情報には精通していますが、他の地域や日本全国の介護施設など、広範囲での情報は把握していないのが現状です。
「もしも介護が必要になったら、どのような暮らしを望むのか」、親御さんが元気なうちに家族で話し合い、ご本人もご家族もお互いに納得できる「介護のある暮らし」をつくっていくことをお勧めします。
私は多くの方からご相談を受けています。「何をどうしていいのか分からない」「藁をも掴む思いでサロンドハースにたどり着きました」「プロのサポートがあると、こんなにも気持ちが楽になるのですね。」というお声を頂戴しています。私達はあなたの応援団です。あなたのバックヤードには私達専門家集団がいます。困った時には、私達のことを思い出してください。「介護を家族だけでする時代は終わりにしましょう」
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ひとくちメモ ~私の母85歳~ No.57
「やはり母は母であった…」①
私達夫婦の家の近くで独り暮らしをしている母。私が先日76時間(3日間)断食をやっていたとき、2日目に低血糖の症状が出てしまった。汗が止まらず、立つことも歩くこともできず、言葉を発するのもキツくなり、手が震えだした。「あかん!このままでは、私、危ない!」。 そう思い、近くに住む母に助けてもらおうと、息絶え絶えに電話をかけると。「なに酔っぱらってんの!」「もうすぐ横ちゃん(夫)が帰ってくるやろ。」「お夕飯の支度せなあかんで!」ガチャン!ツーツーツー。一方的に電話を切られた。えっと。お母さーん。あなたの娘は母に助けを求めているのですが。 (続く)