Vol.61 こんなとき、どうする?「日本にいる親が倒れて、緊急入院。何をどうすればいいの?」
ご高齢者に多いのが「転倒」によるケガや病気での入院です。入院がキッカケとなり、急激な筋力の低下や精神面での悪化などによって介護を必要とするケースが増えます。今回は日本にいる親御さんが緊急入院された場合の相談先などをご紹介します。日本の病院は退院までの期間が想像以上に早い。
入院中にこれからの生活の準備をスタート。
入院しているうちに、これからの介護生活の準備を始め、介護保険申請などを進めておくことで、ご自身の仕事や家庭と介護の両立を図ることができます。
急病やケガでまず運ばれるのは「急性期病院」。ここは主に集中治療する場で、平均的な在院日数は約18日。長期の入院はできないため、親が入院した時点で退院後の受け入れ体制を準備しておく必要があります。退院後の選択肢は大きく分けて次の3つです。
1.リハビリ専門の病院などへの「転院」
2.介護保険を使って「老人保健施設」などへの「施設入居」
3.ヘルパーさんに来てもらって自宅で介護する「自宅復帰」
その他にも自宅をバリアフリーに改修したり、老人福祉施設などに短期間入所するショートステイ(短期入所生活)など、利用できる介護サービスは様々あります。

病院内には相談窓口があります。
入院中に「これからの暮らし」について相談。
入院中は病院内にある相談窓口にて、医療ソーシャルワーカーに相談しましょう。入院費用や退院後の生活、患者本人の心配事だけでなく、家族の相談にもこたえてくれるのが医療ソーシャルワーカーです。
たとえば、こんな相談ができます。
・父の入院中、一人で暮らしている母が心配です。
・介護保険の申請はどのようにすればいいですか?
・入院費用が高くて、払えるのか不安です。
・遠方に住んでいるので、親の介護を家族はできません。
主な病院には相談窓口が設置されているので、気軽に相談してみましょう。
親が元気なうちに「もしも介護が必要になったら、どのような暮らしを望むのか」、親御さんとご家族で話し合い、ご本人もご家族もお互いに納得できる「介護のある暮らし」をつくっていくことをお勧めします。
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ひとくちメモ ~私の母85歳~ No.60
「母の衰えを感じる。85歳の壁がやってきた。①」
昨年12月に85歳になった母。毎月2~3回は母の家に様子を見に行っているけれど、いつも過ごすのは1~2時間くらい。ワインやご飯を楽しみながら会話をして、母の身体機能や認知症状をチェックしているけれど、「母はまだ全然大丈夫!」と思っていた。先日、所用で夫と一緒に母の家で数日間、寝泊まりをしたら、あれま!心身共に母はかなり衰えてきていることを実感した。母は独り暮らしをしているけれど、炊事洗濯、食事の用意など、日々の生活を続けるのは今後は難しいかも、と感じた。85歳の壁が母にもやって来た。(続く。)

