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ローカルニュース

日米の 架け橋 第1回 南加日系商工会議所「第29回あしながホームステイプログラム」

2014-08-21

「日本を引っ張っていけるような人になりたい」

 ロサンゼルスの日系コミュニティーには、日米の学生の海外研修を支援する団体が数多くある。日米の将来を担う若者は、研修を通してその土地の人々と交流を持ち、文化や風習を肌で感じ、理解を深める。本紙ではロサンゼルスで行われる日米の学生交流の活動を不定期で紹介する。第1回目は南加日系商工会議所(JCC)が支援する「あしながホームステイプログラム」を取り上げる。  

 事故や災害などで親を亡くした子供たちを心と体の面からサポートする日本の非営利団体「あしなが育英会」から、今年も4人の学生が8月4日にロサンゼルスに到着して3週間の「あしながホームステイプログラム」を開始した。同プログラムをロサンゼルスで支援するのはJCC。ボランティアを含むさまざまな活動を通して、学生の未来の糧にしてもらおうと開始されて今回で29回目を迎えた。JCCメンバーたちはプログラム作成から送迎、またホストファミリーとしてボランティアでプログラムを支えている。


二世ウィーク祭りグランドパレードに青木義男JCC会頭と二世ウィーク祭りマスコットの「Aki the Akita」と馬車に乗り参加=8月10日

 8月23日の帰国を前に、学生4人に感想を聞いた。
◆吉本昇平さん(21歳)英語名:ショーン
山口大学、広島県出身
 「二世ウィーク祭り」でのボランティアをはじめ、いろいろな研修をさせていただきました。日本人がいろいろな所で頑張っている姿を見て、僕たち日本人は世界でも活躍できるんだと思ったので、僕も日本に留まらず、今回出会った方たちのように日本を引っ張っていけるような人になりたいと思いました。今回海外に来て、英語は「できたらいいな」ではなくて、もう必要なツールなんだと実感しました。今後はますます世界の壁がなくなり、皆で国境を越えて頑張らないといけない。英語が話せないと世界から取り残されてしまうと思うので英語をしっかり勉強して、海外でいつかは働いて、日本を引っ張っていきたいです。

◆山本洋輔さん(21歳)英語名:ロビン
中村学園大学、大分県出身
 日系人の高齢者が住む敬老引退者ホームを訪問して、こんなにたくさんの日系人がいることに驚きました。あの方たちがすごく頑張ってくださって、日本人の評価や印象をアメリカで良くしてくださったんだって、すごく伝わってきました。またホームステイはとてもプラスになりました。日本とは違う文化だったので適応するのが大変でしたが、上手く適応できるようになって、なんでもやってみることが大事だなと思いました。今回の経験で、日本の良さを知ることもできたので、海外に向けて日本の良さを発信していくことが大事だと分りました。

◆横山莉果子さん(21歳)英語名:ケイシー
群馬大学、群馬県出身
 私の祖父は第二次世界大戦で日本海軍兵だったので、祖父から日米の歴史を聞いていました。アメリカは、日本に対して敵対心や良くない印象を持っているのかなってずっと思っていましたが、アメリカの土地でも日本文化がとても尊重されていて「二世ウィーク祭り」もあり、日本がアメリカで受け入れられていることが印象的でした。アメリカの方は日本人の私より日本文化に詳しくて、とても恥ずかしかったです。日本について知識を深めて、将来、誇れるような日本人になりたいです。また全米日系人博物館を訪問して、戦前から日米はとても関係が深かったことを知り勉強になりました。今回の研修でアメリカの印象が変わったので、日本へ戻ったら祖父にたくさん話すことができました。

◆木村和哉さん(19歳)英語名:エマ
天理医療大学、兵庫県出身
 敬老引退者ホームでのボランティアが一番印象に残っています。人と人との繋がりが感じられてとても良かったです。敬老では生まれて初めて盆踊りをしました。住居者の方に教えてもらいながら見よう見まねで踊りました。皆で円になって動いてるだけで楽しかったです。日本より日本な感じでした。こちらでいろいろな方にお会いする機会がありました。皆さん、「挑戦をしなくてはダメだよ」とおっしゃって、そうだなと思いました。今まで積極的に行動する方ではありませんでしたが、外に向けて挑戦することは大事だと思いました。これからは自分がしたいことを行動に移していきます。いろいろな価値観や文化を学びたくて参加したので、とても良かったです。
=Tomomi Kanemaru

第6回LA七夕祭りで。(左から)あしなが育英会の吉本さん、山本さん、横山さん、木村さんと半田俊夫元JCC会頭=8月8日

二世ウィーク祭り中、グレース柴JCC上級副会頭の司会で山梨県の高校生たち(後列右の二人)とダンスコラボ。同ステージでは、日本人タップダンサーの貴丸もCOOLなタップを披露。マイク岡本二世ウィーク実行委員長と二世ウィーククィーンも応援に駆けつけ「ふるさと」を熱唱した。(前列左から)貴丸のタップの師匠でアーティストのバーバラ植村、貴丸、エレン・エンドウLittle Tokyo Business Association会長、岡本さん、柴さん=8月17日

山梨県笛吹高校の正木さんと志村さんと一緒に甲州の民謡「武田節」を踊るあしなが育英会の学生(後列左から:木村さん、吉本さん、横山さん、山本さん)



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