「2014年度歳末募金運動」寄付金授与式 高齢者昼食会と東日本大震災復興支援に授与
2015-01-12
(写真左・左から)青木義男JCC会頭、堀之内ハリー秀久在ロサンゼルス日本国総領事、猪瀬加代子南加日系婦人会会長 (写真右・左から)青木JCC会頭、仲真節子高齢者昼食会ディレクター、堀尾誠治南カリフォルニア昭和会歳末募金運動担当
ロサンゼルス市リトル東京にある南加日系商工会議所(JCC)会議室にて、1月8日、昨年末の歳末募金運動で集まった寄付金の授与式が行われた。2014年度で18回目を迎えた歳末募金運動はJCCが音頭をとり、ロサンゼルス郡とオレンジ郡の日系団体も協力して、毎年、年末に行われている。昨年末の同運動に参加したのは、JCC、オレンジ郡日系協会、南加庭園業連盟、南加日系婦人会、南カリフォルニア昭和会、日系アクティブクラブ、西大和学園カリフォルニア校の7団体。各団体のボランティアたちは寒い冬空の下、日系スーパーマーケットなどで募金を呼びかけた。
今回の寄付金は、高齢者に栄養価の高い食事や各種サービスを提供する非営利団体の高齢者昼食会と東日本大震災復興支援のための義援金を受け付けている在ロサンゼルス総領事館に、2755.89ドルずつのチェックが贈られた。総領事館はこの寄付金を日本赤十字へ送金する。
高齢者昼食会ディレクターの仲真節子さんは、「活動の60%はロサンゼルス市から提供されますが、残りの40%はコミュニティーのみなさんからの支援で成り立っています。最近は市の財政も厳しく支給額も減ったので、この寄付金は本当に助けになります。また地味な私たちの活動を知ってくださり、ありがとうございます」と謝辞を述べた。堀之内ハリー秀久在ロサンゼルス日本国総領事は、「歳末助け合いの本当の意味は単にお金を集めることではなく、(寄付金が)意味のあることに使われることです。このような善行を続けていくことは大変難しいことで時間もかかります。集まってくださったボランティアの方々には敬意を表します」と述べた。
青木義男JCC会頭は挨拶のなかで高齢化が進む日系団体のボランティア不足を懸念しながらも「みなさまと協力しながら地域社会のためにしていることなので、これからも継続していきたい」と、同運動を未来へ継承していく決意を語った。
(左から)堀尾南カリフォルニア昭和会歳末募金運動担当、猪瀬南加日系婦人会会長、山城キティーJCC上級副会頭、青木JCC会頭、堀之内総領事、武井ノブユキ日系アクティブクラブ顧問、嶋崎佐智子 西大和学園カリフォルニア校教育プログラムコーディネーター
◆50人の生徒がボランティアとして参加した西大和学園カリフォルニア校の教育プログラムコーディネーター、嶋崎佐智子さん。「子供たちは最初モジモジしながら慣れない感じでやっていましたが、最後は『募金をお願いします』と大きな声が出てくるようになりました。募金をしてくださる方からも『頑張ってね』と声をかけられたり、とても楽しんでやっていました。子供たちとって、地域に貢献した良い思い出になったと思います」と感想を語った。
=Tomomi Kanemaru