JSPACCミラクルキッズクラブ企画 一人一人が才能発揮!「キッズ・オン・ステージ7」
2015-07-02
和太鼓のパフォーマンスを披露するYutastix。アイリ・タケウチちゃん、アヤカ・コマイちゃん、エレナ・アシュモアさん、レイモンド・イソザキ君、ショーン・イソザキ君、ユウガ・コマイ君
ロサンゼルスを拠点に活動を続ける“障がいを持つ子供たちの日本語を話す親たち”が組織するサポートグループ「手をつなぐ親の会」(JSPACC: Japanese Speaking Parents Association of Children with Challenges)が、5月31日、ハモサビーチのホープチャペルにて「キッズ・オン・ステージ」を開催した。企画は、JSPACC内にあるミラクルキッズクラブが中心となって行った。
今回で7回目となる「キッズ・オン・ステージ」の司会進行役は、障がい児の兄弟姉妹の会「シブリング会」のタイ・ウィッシングさんとリコ・オザキさんが務め、日英両語で時折ジョークを混ぜながらステージを盛り上げた。歌、ダンス、太鼓、ピアノ、ウクレレ、パーカッション、空手などさまざまなパフォーマンスで才能を披露したのは、自閉症、ダウン症、難聴などの障がいを持つ子供たちと健常者の子供たち約50人。一つ一つのパフォーマンスが終わるたびに、来場者からは大きな拍手が送られた。
(左)トルコマーチを演奏するエマ・フジタちゃん
(右)難聴の障がいを持つダイスケ・シバハラ君は、手話をしながら「翼をください」を熱唱した
JSPACC会長の池内さんは、「障がいを持っているお子さんがいる日本人の方々にもまだまだJSPACCの活動が知られていないので、このような活動を通して、多くの方々に知っていただきたいです。また障がい児の実情も知っていただくのに、『キッズ・オン・ステージ』はいい機会です」と話した。
JSPACCは3つの地域に分かれていて、毎月一回は例会を開いている。そこでは、親同士が子供の振る舞いで困っていることなどを話したり、アドバイスもしたりと、親にとって和める場所となっている。相談相手もいず共感も得られず、独りで悩んでしまう親もいるので、例会に出席しさえすれば、何か解決方法の糸口が見つかるかもしれない。
「軽い自閉症の子供は、親も医者も分かりにくいところがあります。早いうちに自閉症だと分かればセラピーなどを受けて、成長した後もソーシャルの面で効果があります。
学校に通っている間は学校がサポートしてくれますが、卒業後は、その子供によって、また親がどれだけ情報を持っているかによって、子供の環境に影響を及ぼすので、JSPACCのような会などに参加しながら勉強をしないと特にアメリカでは難しいと思います」と、障がい児を持つ親自身にもサポートが必要だと池内会長は語った。
JSPACCに関心のある人は下記サイトまで。www.jspacc.org
■JSPACC ロサンゼルスの非営利福祉団体「リトル東京サービスセンター」の協力の下、1994年に再結成された。障がいを取り巻くアメリカの法律やシステム、常識の違いを日本語で学びつつ、精神的にも支え合うことで、各親の自立をサポートしていくことを目的に活動している。
Stars Shine Crew Robin's Hip Hop Dance Classは、マイケル・ジャクソンの「スリラー」のダンスと「Heal the World」を歌った。オードリー・ワンちゃん、ブライアン・ノグチ君、チェリッシュ・ガーヴィーちゃん、エリカ・マガミちゃん、ジャック・ノグチ君、ジェイク・サラザー君、リア・ロジャーズちゃん、リリー・ノグチちゃん、リンセイ・ワンちゃん、リュウ・ポーティロ君
(左)Stars Shine Crewの紹介をするヴィンセント・ガーヴィー君
(右)創作モダンダンスを披露したタイショウ・ヨシヤマ君
(左)ピアノとクラリネットを演奏するレイモンド・イソザキ君とショーン・イソザキ君兄弟
(右)ハッピーバースデーの演奏をするリオ・オガワ君
=Tomomi Kanemaru

