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ローカルニュース

米国書道研究会創立50周年記念 書展と祝賀会を開催

2015-10-09

アメリカ人のための日本の書道、日本の心を伝導


 10月4日、米国書道研究会が創立50周年を記念した日米合同書展と祝賀会を開催した。堀之内秀久在ロサンゼルス日本国総領事をはじめ、ロサンゼルスに拠点がある日系団体の代表や日本からは吉井雄二産経国際書会会長代行をはじめとする20人以上の産経国際書会会員も出席した。

日米文化会館前で行われた書展のリボンカット


 日米文化会館1階のドイザキギャラリーで開催されている「創立五十周年記念日米合同書展」では席上揮毫が行われ、産経国際書会名誉顧問の平方峰壽氏が「龍昇」、そして産経国際書会副理事長で誠心社代表の渡邊麗氏が「魂のめぐりあわせ」と大きな和紙に書くと、観客たちはその迫力に圧倒された。

 同日、書展のオープニングの後にダブルツリーホテルで開催された祝賀会は、中村達司米国書道研究会理事長の開会の辞で始まった。生田博子米国書道研究会会長が挨拶し、「二世、三世、四世と小さいな子供までも筆を持って日本の字を書くという日本人ならではの身だしなみ、礼儀作法、心の持ちようといったものが培われてきた」と述べ、同研究会創始者の故生田観周氏と共にゼロから始めた研究会の半世紀にわたる成果を発表した。そして「どうか皆様には、アメリカにおけるアメリカ人のための日本の書道、日本の心を伝えていただきたいと切に思っております」と話し、次世代への日本文化継承への協力を出席者に訴えた。

祝賀会で挨拶する生田博子米国書道研究会会長


 堀之内総領事(写真左)は、「50年前に米国書道研究会が創設された当時は、紙と毛筆を手に入れることさえも難しかったと聞きます。ロサンゼルスの日系コミュニティの方々、日本の産経国際書会の方々のサポートがあり、今日があるのだと思います」と、研究会の支援者たちの苦労もねぎらった。
 吉井会長代行(写真右)は「観周先生には設立メンバーとして、生田博子先生は第1回から特撰も受賞され、共に産経国際書会をもり立ててきていただきました。産経国際書会の『国際』は米国書道研究会の存在あってのものだと思います。中国、韓国、日本は書を通じて結びついております。今こそ、書を通じた新の国際交流が必要」と祝辞を述べた。他に、原秀樹国際交流基金ロサンゼルス日本文化センター所長、青木義男南加日系商工会議所会頭、平方産経国際書会名誉顧問、渡邊産経国際書会副理事長らも祝辞を述べ、米国書道研究所が成し遂げた偉業を称えた。
 日蓮宗米国別院の井上浄允上人は生前の観周氏と交流があり、食前の祈祷を行った際に観周氏との思い出も語った。祝賀会の後半には坂東秀十美氏が「七福神」を舞い、ヘレン・オオタ氏が「虹のかなたに」を歌い、50周年を祝った。また乾杯の音頭をジャック内藤米国書道研究会名誉顧問、閉会の辞を三宅明巳同会最高顧問がそれぞれ務めた。

生田会長(右)からレスリー・イトウ日米文化会館館長に会館を支援する寄付が手渡された

◆平方峰壽氏。米国書道研究会には天高く延びてもらわないとね、そこで天高く羽ばたく、飛ぶという「龍昇」を選んで書きました。アメリカで半世紀、本当にすごいです。書をやっている者として敬意を表します。言葉がわからない、文化も違う、日本の伝統文化である書を普及されているのは、ただごとではないです。日本でも大変ですから、りっぱだと思います。

◆渡邊麗氏。2009年に父・国井誠海先生が亡くなり、10年の45周年の時は「魂」を書きました。「魂」で皆様と繋がって、あとあとまで書を広めていこうという気持ちで書かさせていただきました。そして50周年でも皆様との素晴らしい巡り合わせがあって書展もできたので、「めぐりあわせ」と日本の文化のひらがなで書かせていただきました。半世紀も続いて、こんなに素晴らしい嬉しいことが、輝きがあるということは、私たちも見守られているなという思いでいっぱいです。皆様の努力が実っています。日本とアメリカと書の魂が本当に繋がっております。



=Tomomi Kanemaru



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