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ローカルニュース

敬老シニアヘルスケアが4施設売却について説明 ⑤

2015-11-02

10月15日のミーティング内容を掲載

 本紙読者から多くの要望が寄せられたため、10月15日にリトル東京の西本願寺において開かれた敬老シニアヘルスケア(以下、敬老)主催の4施設のオーナー変更についてのミーティングの模様をレポートする。       


(左:ライアン・ケースさん、右:タイラー・ヴァーリックさん)


パシフィカ・シニア・リビング社(敬老4施設を買収する会社)
タイラー・ヴァーリックさん


 今夜、ここに出席させていただき、ありがとうございます。
 私はパシフィカ・シニア・リビング社から来ました。私たちは、サンディエゴを拠点にした家族経営の会社で、シニア・リビング施設の経験が豊富です。私はパシフィカ・シニア・リビング社のタイラー・ヴァーリックです。

 私たちの会社が、日系アメリカ人コミュニティに素晴しいサービスを提供している敬老を継続するのに選ばれたのは、とても光栄です。私たちは、敬老の歴史と創設者の功績に非常に敬意を表します。私たちは、敬老の入居者たちと直接かかわる運営をノーススター社とアスペン社に委託しましたが、この2社はすでに日系コミュニティに特別なつながりと関心を持っています。

 リック・ジェンセンさんは、ノーススター・シニア・リビング社のプレジデントですが、日本に2年間も住み日本語を話します。彼は、日本語クラスと日本文化のクラスも教えていました。彼のお子さんたちは小さい頃から日本語を勉強しました。

 ジェイ・ブラッドリーさんは、アスペン・スキルド・ヘルスケア社のプレジデントで、日本人とのハーフです。また彼のおばさんは、サウスベイ敬老ナーシングホームの入居者でした。なので彼は敬老についてよく理解しています。

 敬老施設のオーナーが変更された後、どんな変化が起こりうるのかについて多くの質問があることを分っています。私がみなさんにお伝えできることは、私たちと2つの運営会社は、入居者、そのご家族、敬老のスタッフ、素晴しいボランティアのみなさんにとって、できる限りスムースに移行することが一番重要なことと考えています。私は、現在みなさんが体験している状態に近い状態を保ちたいと考えていることを、みなさんに知っていただけるだろうと思っています。私たちは、みなさんのことをもっと知りたいと願っておりますし、みなさんにとって何が大切なのかを学ぶために、今夜、ここに参りました。

アスペン・スキルド・ヘルスケア社
(敬老/サウスベイ敬老ナーシングホーム、敬老中間看護施設を運営する会社)
ライアン・ケースさん


 みなさん、こんばんは。アスペン・スキルド・ヘルスケア社のライアン・ケースです。私たちが、みなさんのコミュニティの一員になることを光栄に思います。アスペン社は、8つのスキルド・ナーシング施設を運営しております。私にはもう二人のパートナーがおります。私たちが敬老の運営に携われることがわかった時、弊社のプレジデントは非常に喜びました。なぜなら彼は敬老についてよく知っていて、敬老をとても尊敬していたからです。敬老に携わることを決断することは非常に容易なことでした。

 私はスキルド・ナーシングケア施設の運営には、20年以上も携わってきましたし、100を超える多くの施設の移行にも携わってきました。一番大切なことは「何も変えないこと」です。これが本当に重要だと私たちは分っています。敬老の50年の歴史を変えようなんて気持ちはありません。
 (出席者から「本当?」と質問されて)本当です。

 例として、私たちがウェストミンスターで運営している施設の話をしましょう。この施設はベトナム系コミュニティの中心でした。カリフォルニア州の中でも、上等な施設で、私たちが誇りに思っている施設です。ベトナムの食事を毎日3食提供し、文化的なアクティビティもあって、看護師や多くのスタッフたちもベトナム系の人々で、施設内のサインもベトナム語で表示しています。

 この移行は簡単ではありませんでした。当時、入居者のご家族やコミュニティのみなさんが、今夜ここにお集りのみなさんのように、新しい移行に対してナーバスでした。私たちは非常に努力しました。(今夜)この会場では「敬老を守ろう」というサインをたくさん見ました。私も同じ気持ちです。私もみなさんと一緒に敬老を守りたいです。私たちは一生懸命努力しますし、みなさんの信頼を得たいと思います。

ミーティングでは敬老施設売却に反対するコミュニティの人々が「Save Keiro(敬老を守ろう)」と書いたサインやうちわを持って敬老の出席者に意思表示した

ティム・マナカ敬老引退者ホーム理事(10月15日のミーティング司会者)

 みなさんからのコメントを聞いて、どのようにして今日にいたったのかという経緯が抜けていたのが分ったので、さきほどショーン・ミヤケ敬老CEOが説明したことで、みなさんの疑問に答えられたかと思います。今夜のミーティングは全て収録されているので、みなさんの全ての意見や質問に答えることができます。ゲリー・カワグチ敬老理事長が申し上げたように、今夜の質問や意見は、会場の後方にある紙に記入してください。できるだけ早く意見などをこちらで読み上げます。
 それでは、敬老シニアヘルスケアのフランク・カワナ前理事長が、一言ご挨拶いたします。

フランク・カワナ敬老シニアヘルスケア前理事長


 みなさん、こんばんは。今夜、みなさんにお話する機会を持てて感謝いたします。私は、フランク・カワナです。敬老シニアヘルスケアの前理事長です。

 私は1991年から敬老に携わっています。当時、私の母がリンカーンハイツの敬老におりました。敬老の理事になったのは、1996年です。そして2007年に理事長に選ばれました。10年間以上、私は敬老に奉仕をし、私が理事長の時に敬老の売却の可能性について議論し始めました。そして、昨年の6月19日に私は理事長を退任しました。

 当時、全ての理事は、敬老が直面する多くの課題やヘルスケアの制度改革とコミュニティの変化に気づき始めました。どうか、みなさん、気づいてください。今日のような困難な状況に直面しているのは敬老だけではありません。コミュニティも変化し、教会や他の日系コミュニティの団体も同じ状況に直面しているのです。

 敬老の売却の決断は、私の任期中にいたしました。私は個人的にも敬老の理事たちを知っています。彼らは非常に強くコミュニティとも繋がっていますし、ボランティアでリーダーとしてコミュニティの他の団体でも奉仕をしています。彼らはコミュニティのことを一番に考える人たちだと私は知っています。私は、敬老が今夜のミーティングを開き、敬老施設売却や将来の計画や発展についての情報を分かち合い、みなさんからの意見やコメントや質問などを受ける機会を提供したことを喜んでいます。

 みなさんの中に知っている顔が見えます。唯一生存している敬老の創設者であるフランク・オマツさん。またブルース・カジさんの姿もあります。(敬老売却について)心配しているみなさん、どなたでもお気軽に私に声をかけてください。共に話したいと思います。

■これまでの経過 
1961年設立以来、敬老は多くの日系人高齢者が親しみのある言葉、食べ物、価値観で暮らせる「自宅」のような環境を提供してきた。今年6月2日、敬老は、4施設(敬老ナーシングホーム、サウスベイ敬老ナーシングホーム、敬老中間看護施設、敬老引退者ホーム)を売却する契約をパシフィカ社(Pacifica Companies LLC、 本社:サンディエゴ)と結び、9月8日には、施設売却における条件が加州司法長官より承認されたと発表した。現在はエスクローに入っている。

「敬老を守る会(Save Keiro Ad Hoc Committee)」
9月初旬、敬老施設売却を知ったコミュニティの4人が売却に反対しようと立ち上げたグループ。9月29日と10月13日に誰でも参加できるミーティングをリトル東京のセンテナリー合同メソジスト教会で開き、のべ数百人が参加して売却阻止に向けた対策を話し合った。現在は、加州司法長官宛とショーン・ミヤケ敬老CEO宛への要請書の支持を求める署名運動を行っている。詳細は下記まで。
www.savekeiro.org(日英両語)

 =Tomomi Kanemaru



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