HIS2

ロサンゼルスの求人、クラシファイド、地元情報など

日刊サンはロサンゼルスの日本語新聞です。 記事は毎日更新、求人、クラシファイドは毎週木曜5時更新。

ローカルニュース

敬老シニアヘルスケアが4施設売却について説明 ⑧

2015-11-11

10月15日のミーティング内容を掲載


(左)イケダさん、(右)カジさん
ティム・マナカ敬老引退者ホーム理事(10月15日のミーティング司会者)
 8時までと言いましたが、まだ発言する方がいるので、このまま続行します。どうかみなさんもいてください。次のスピーカーは、ケイコ・イケダさんです。

ケイコ・イケダ(PhD)さん Save Keiro AD Hoc Committee執行部メンバー
 私は医者ではなく、心理学者です。リトル東京で25年間、診療しています。私の心配は、実際に5年間が経った時に、何が起きるのかです。いくら何も変わらないとおっしゃっても、メディケア、メディカルを5年間は使っても、そこからのことがなにもないです。66%、つまり2/3の居住者は、ナーシング施設とICF(中間看護)に滞在する費用をメディケアとメディカルで賄っています。敬老の事務局から得た情報では、今現在でさえも基本的なケアでナーシングホームの滞在費は、毎月$6450です。もしステップアップのケアが必要となると、毎月$11700がかかります。これは現在なので、5年後を考えるとこれよりも高くなると推測します。

 私自身もプロバイダーなので、メディケアは十分な利益があるとは言えないカバレッジだと知っています。もし新しい運営会社がメディケアは利益が多くでないと思ったら、どうするのでしょうか?また、居住者はどこへ行けばいいのでしょうか?

 アメリカにおいて日本語と英語の二カ国語で運営されている日系アメリカ系の看護施設は、ハワイ州と(ロサンゼルスの)敬老施設しかないのです。あなたたちは、費用を払えない居住者たちにハワイの施設を紹介はしませんよね?彼らに、どこを紹介しますか?

ショーン・ミヤケ敬老CEO
 ライアンさんに将来について話してもらおうと思いますが、一言申し上げます。今日では営利・非営利企業関係なく、カリフォルニア州内の全ての看護施設にいる65%の居住者がメディカルを使っています。ですから、どんな看護施設に入ろうとも関係なく、営利か非営利かも関係なく、全ての施設でメディカルが使えます。私がこれまでに働いた全ての施設の比率と敬老の比率は同じです。私は司法長官は賢いと思いました。司法長官はこれからの5年間はメディカルを使えることを条件に出しましたが、私が考えるには、20年後もメディカルはおそらく主に使われているでしょう。メディカルをまだ使っていることでしょう。現在もほとんどの看護施設でメディカルが使われているから、問題はないのです。メディカルはとても常識的に使われているものです。

ライアン・ケースさん アスペン・スキルド・ヘルスケア社
(敬老ナーシングホーム、サウスベイナーシングホーム、中間看護施設を運営する会社)

 私がコメントできるのは、メディカルとメディケアについてだけです。私の看護施設勤務20年間の経験から、メディケアとメディカルを使えない施設を見たことはありません。おそらくほんの一握りの施設では使えないかもしれませんが、大半の施設で使えますし、私たちが運営する施設では使えます。私たちはこれを変えるつもりはありません。これはアメリカ合衆国の看護施設の基礎だと思います。

ケイコ・イケダ(PhD)さん Save Keiro AD Hoc Committee執行部メンバー
 私のポイントはそこではありません。もし新しい運営会社が滞在費を上げたならば、支払いができなくなった居住者はどこへも行く所がないということです。状況は変わります。メディケアは(運営会社にとって)利益がでないので、もしそのようなことに直面しなくてはならなくなったら、居住者はどこへ行けばいいのでしょうか?これが、私の質問です。

ライアン・ケースさんアスペン・スキルド・ヘルスケア社
(敬老ナーシングホーム、サウスベイナーシングホーム、中間看護施設を運営する会社)

 あなたをどのように納得させたらいいのかが、私には分かりません。しかし、300ベッドの看護施設をどうやって、メディケアとメディカルなしで運営するのでしょうか?カリフォルニア中を探しても、300ものベッドを持つ施設をメディケアとメディカルなしで運営する施設はありません。

ケイコ・イケダ(PhD)さん Save Keiro AD Hoc Committee執行部メンバー
 アスペン社ができるのでしたら、敬老自体も売却をせずに、運営ができるはずです。

ライアン・ケースさんアスペン・スキルド・ヘルスケア社
(敬老ナーシングホーム、サウスベイナーシングホーム、中間看護施設を運営する会社)

 お待ちください。コメントをさせてください。敬老のために話すのではなくて、あなた方にシェアしたいことは、敬老の理事たちは、心の底から施設売却をしたいわけではありません。ただ敬老の使命を継続しながら、施設を運営することはできないと判断したからだと、理事たちが私たちにそう説明しました。だから売却するのだと私は心底思っています。理事たちはあなた方と患者さんたちをとても尊敬していますし、いつも、そのことを私たちに話してきました。私たちに、施設の高齢者たちと日系コミュニティのことを熟考し尊敬するようにと、いつも強く要求してきました。

ティム・マナカ敬老引退者ホーム理事(10月15日のミーティング司会者)
 イケダさん、コメントをありがとうございました。まだいくつかの質問があります。どれだけ時間が残っているのか分かりませんが、質問がある方は会場の後方にある紙に記入してください。エグゼクティヴボードがお返事をすることを約束します。それでは、カワグチ敬老理事長が話します。

ゲリー・カワグチさん 敬老シニアヘルスケア理事長
 私は、今夜ここで話すことをあらかじめ用意してきたのですが、今夜、皆さんたちと会い、皆さんたちの意見を聞いて、書かれたものを読むのではなくて、心から皆さんへ話すことにしました。会場には、両親の友人、私が知っている人、支援して下さっている人たちなど、数多くの知っている人たちの顔が見えます。
  
 私たちの家族は、長年にわたりコミュニティをサポートしてきました。アーニー・ドイザキ理事のお父さん(ジョージ・ドイザキさん)と同じで、私の父もミーティングへよく出かけていきました。それはコミュニティのために尽くしていたということを、父が亡くなって私は知りました。父の葬式には、会場がうまるほど多くの方々が来てくださいました。献花は本堂から駐車場までも続いていました。

 父が亡くなり、ジョージ・アラタニさんが私の良き師として導いてくれたことは、私には幸運なことでした。私はラッキーでした、父とジョージさんのお陰です。彼らが成し遂げたことは、全てがコミュニティのことでした。私が敬老の理事になった時、コミュニティのためになることをしたいと思いました。だから私はコミュニティのためにならないことは決してしません。同時に、私たちは、将来を私たちの子供たちのことを考えなくてはなりません。これから敬老に何が起きるのかを考えました。今日も、明日も、10年後も20年後も敬老が存在することを確実にしたかったのです。

 私の中で変化が起こり始めたのは、敬老が施設を所有したままでは、日系コミュニティにサービスを提供できないと思った頃です。これが、私たちが売却を決めた理由です。親は子どもたちのためになることを行います。私の親も同様で、私も親として同様にします。私たちがやろうとしていることを、売却の決断をした理由をどうか理解してください。戦うのではなくて、共に協力して取り組んでいきましょう。前進するために、コミュニティが現在直面していることのために、みなさんの理解をお願いいたします。

 おそらくみなさんの中には、私を信じない人もいるかもしれません。しかし私を知っている人たちは私を信じてくれることと思います。今夜、みなさんが出席してくださり感謝します。将来、協力して取り組めることを希望します。ありがとうございました。

(会場でジョナサン・カジさんを呼ぶ声が大きくなる)

ジョン・カジさん(「敬老を守る会」役員)
 話をさせてください。ジョン・カジです。売却を止める「敬老を守る会」をサポートしています。(発言するための規定のプロセスをせずに、“飛び入り”で発言をしようとして敬老側のスタッフがきて話をする)5分間だけ話したいと思います。ここに出席されている方々が私に代表して話してほしいと言っています。5分間だけです。5分間話してもいいと思いませんか?(出席者が賛同する)どうか、コミュニティの意志を尊重してください。5分間だけとお願いしています。私は質問があります。

 まず最初に、理事たちも私たちも同じコミュニティの一員です。全米日系人博物館を通して知っている理事もいます。しかし、反対派を代表して意見を述べたいと思います。フランク・オマツさんは敬老シニアヘルスケアの創設者の一人です。私の母、フランシス・カジもここにいます。私の祖父は、日系病院のオリジナルの創設者の一人で、敬老のサポーターの一人でした。みんなが敬老の高齢者のために尽くしました。

 私は個人的には理事の一人一人を尊敬しています。しかし、コミュニティを代表して言わなければならないことがあります。間違っていると言えるのは、いくら、あなたたちがコミュニティと会話をしてきたと言っても、ここにいる大多数があなた方の計画に納得していませんし、あなた方の計画が正しいと思っていません。コミュニティのみなさんは、敬老の経営陣と敬老理事たちを信じることができません。これから、あなたたちは、どのようにしてコミュニティの信頼を取り戻すのですか?

 私は、創設者を振り返り、コミュニティのみなさんが乗り越えてきた困難を振り返ります。戦争や強制収容も経験し、(戦争が終わって)収容所からやっと解放されてカリフォルニアに戻ってくると、今度はジョージ・アラタニさんやいろいろな人たちが、自宅を購入するために貯めたお金を出し合って、、ユダヤ系の高齢者施設を購入する資金にしたのです。これがガッツであり、これがコミュニティがやってきたことなのです。

 おそらく、売却と第三者をマネージャーとして迎えてより効率的に、さらに効率よく運営することはあなたがたにとって正しい解決方法かもしれないが、売却のお金を現在の入居者や彼ら将来に使わないのは筋が通りません。なぜなら、引退者ホームはボーディングケアを、看護施設は日系コミュニティに介護を提供するというのが創設当初の目的だったはずです。これがオリジナルの条項だったはずです。もし、新しい場所をサウスベイやオレンジカウンティに探し、新しい施設を建てるとか、リフォームして使うとかするならば、コミュニティも理解して賛同し、協力もすると思います。これは日系人、日本人、日本からの駐在人とかは関係なくです。これからの敬老利用者は、もう(戦後から日本からアメリカへ来た)日系アメリカ人じゃないでしょう。理事たちのように三世、四世で日本語を話さない人ではなくて、利用者は、(戦後に日本からアメリカへ来た)日本人コミュニティではないでしょうか。130ミリオンの日本人のうち、80万人がアメリカに(一時的に)滞在している日本人で、アメリカに住みたいという人たちもいます。

 ミヤケ敬老CEOが言ったことがファイナルだろうと思われていますが、私にはそれが本当にファイナルなのか分かりません。それは今夜の出席者自身にも分からないのです。もし決断をひっくり返せないのならば、必要なら、法律的、政治的、事務的などんな方法でも使って、施設売却をストップします。

ティム・マナカ敬老引退者ホーム理事(10月15日のミーティング司会者)
 ジョンさん、ありがとうございました。5分経ちました。ありがとうございました。(完)



Facebook   Twieet
最新のクラシファイド 定期購読
JFC International Inc Cosmos Grace 新撰組4月 Parexel pspinc ロサンゼルスのWEB制作(デザイン/開発/SEO)はSOTO-MEDIA 撃退コロナ音頭 サボテンブラザーズ 





ページトップへ