ジャパン・ハウスLAフォーラム開催
2016-10-01
来夏開設予定のジャパン・ハウスLAが、9月12日、ロサンゼルスのダウンタウン・リトル東京にあるタケウチ・デモクラシー・フォーラムにて「カルチャー・スタートアップ―ジャパン・ハウスLA設立に向けて―」を開催した。
ジャパン・ハウスは日本の外務省が推進し、海外に拠点を置き、現地の人々に向けて「本物の日本」を発信するプロジェクト。設置はロサンゼルス、ロンドン、サウンパウロの3カ所。現地の人々の趣向や関心を吟味しながら和食レストランや日本の伝統・コンテポラリーの物販を官民で展開する。
この日のプレゼンテーターの一人、物販事業担当の横川正紀氏(ウェルカム社、ディーンアンドデルーカジャパン代表取締役)は、「基本的に物は人の暮らしに寄り添っているので、人の暮らしの接点を伝えていきたい。その接点を作ろうとしているのが作り手の考え方で、どうしてその素材で、その技術で、どうしてそういうふうに使うのか、日本の地域での使われ方をきちんとお伝えする。そしてそれがロサンゼルス・アメリカの方たちの生活の中ではどうなのかをお互いに見つけ合っていくことがとても大事。
例えば、陶芸という器一つでも食べる物が和食と限らない現地の方たちに向けて、形としての物を持ってくるというより、対話をしながら、作家とアメリカに向けて器を作り直していくことも出てくると思う」と語った。
日本の地方文化をキューレーションする渡邉賢一氏(元気ジャパン ソーシャル・デザイナー)は、日本の山伏の食生活はビーガンだと紹介し、健康に敏感で菜食を好む人々が多いロサンゼルスでは関心を集めそうだ。
ジャパン・ハウスLAは、ハリウッドの中心、ハリウッド&ハイランドに開設される。
(Tomomi Kanemaru)
(左から)海部優子ジャパン・ハウスLAプレジデント、横川正紀氏、楠本修二郎氏(カフェ・カンパニー社)、シルヴァン・ミシマ・ブランケット氏(RINTARO)、渡邉賢一氏、千葉明ロサンゼルス総領事=9月12日(撮影・冨山敏正)
フォーラムの第一部は、空間デザインの創出について4人のパネリストが語った。ジャパン・ハウスLAの空間デザインは谷川じゅんじ氏(左から二人目)が担当する=9月12日(撮影・冨山敏正)
プレゼンテーションの一部。オバマアメリカ大統領が2014年に訪日した際に、安倍首相がオバマ大統領を寿司でもてなした=2014年4月23日

