熊本地震復興支援「火の国まつりIN LA」
2017-08-26
海外から熊本を応援「支援を継続しよう」
熊本地震の被災者を支援しようと、南加熊本県人会とLOVE FOR KUMAMOTO IN LA, TOGETHER STAND FOR JAPAN!が共催で、8月5日、復興支援イベント「火の国まつり」をトーレンス市のMazak社にて開催した。
昼の部では多くのブースが出店し、賑わった(LOVE FOR KUMAMOTO in LA, together, stand for Japan!のフェイスブックより)
日本時間の2016年4月14日の晩に熊本県と大分県を襲った熊本地震は、短時間で2回の震度7が観測されるという前例のない地震で、そのため住宅の倒壊や土砂崩れなど被害が拡大し、死傷者が約3000人、避難者は最多で約18万4000人に上った。
ここロサンゼルスでは震災後すぐに、ロサンゼルス在住のミカエラカイ(安藤みちよ)さんとアンディ松本さんが発起人となって熊本地震支援グループ・LOVE FOR KUMAMOTO IN LA, TOGETHER STAND FOR JAPAN!を立ち上げ、昨年5月には南加熊本県人会と協力して復興支援イベントを行った。その後も小規模の復興支援イベントを幾度も開催して、コミュニティに継続的に支援を呼びかけた。
5日は、夏の風物詩として熊本県で毎年開催される「火の国まつり」が、ロサンゼルスでは復興支援イベントとして大々的に行われた。会場は主旨に賛同したMazak社によって無償で提供された。
プログラムの昼の部ではさまざまなセミナー、コンサート、ワークショップが開かれ、また会場に並んだ企業や個人のブースでは商品が販売されるなど、盛りだくさんの内容に来場者は大満足だった。
夜の部は雰囲気が一変して、「火の国まつり」のお約束ダンス、「サンバおてもやん」が始まると会場は一気に盛り上がった。その後はロサンゼルスで活躍するフラメンコダンサー、シンガー、三味線奏者など総勢35人のアーティストが次々に個性的なパフォーマンスを披露し、観客を魅了した。
この日は約700人が来場して海外初となった「火の国まつり」を満喫した。まつりの収益金と募金総額1万200ドル75セントは熊本県庁に義援金として届けられる。
夜の部でのパフォーマンス
カスタネットでの演奏
沖田義邦南加熊本県人会会長は「多くの方々がご支援くださり感激です。被害が大きかった益城町は高齢者が多く、家は倒壊したままで、復興には資金も必要ですから仮設住宅を出て帰宅したくても難しいのが現状です。復興には時間がかかります」と、継続的な支援が今後も必要だと話した。
熊本市出身のミカエラカイさんは震災後に幾度も被災地を訪問した。「益城町や御船町にも行って町を歩きました。塀も家も倒壊していて、小さい頃に遠足で行った熊本城も被害が大きくて胸が痛みました。
私の実家は建物が新しかったので被害は大きくありませんでしたが、お墓はグチャグチャになり、いまだに修理の順番を待っています」と最近の様子を語った。
また支援については、「まさか熊本で地震があるとは思わなかったので、明日は自分が被災するかもしれないと思いました。だから困った時はお互い様です。規模は小さくてもいいので継続して支援をしていこうと思います。これからもみなさんと楽しみながら一つのゴールに向って支援をしていくのが大切だと思います」と話し、支援活動を通して人と人とが繋がり、支援の輪が広がっていく。
FBはこちら。
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火の国まつりinLA実行委員会のみなさん(LOVE FOR KUMAMOTO in LA, together, stand for Japan!のフェイスブックより)
=Tomomi Kanemaru

