南加日系商工会議所「あしなが交換留学生プログラム」
2017-08-19
「視野を広げたい」「フレンドリーさを吸収したい」
(左から)前田さん、小栗さん、ジェフ山崎JCC会頭
南加日系商工会議所(以下、JCC)は「あしなが育英会」と協力し、孤児や重度の後遺障害で働けない親を持つ日本人学生とアメリカ人学生の交換留学生プログラムを毎年実施している。
今年、日本から南カリフォルニアの研修に参加したのは前田茉耶さんと小栗綾華さん。8月7日から21日まで、ロサンゼルスの日系コミュニティでのボランティアやホームステイ、ディズニーランドやロサンゼルス港、企業訪問など盛りだくさんのプログラムを楽しむ。
二人は8月9日と10日に、ロサンゼルス・ダウンタウンの東、ボイルハイツにあるシニア・リビングの桜ガーデンズでボランティアを体験。居住者と習字やダンスのクラスなどに参加した。
愛媛県の国立弓削商船高等専門学校で学ぶ前田さんは「施設が広くてオープンで、シニアの方々が楽しそうで生き生きしています」と居住者との時間を楽しんだ。「研修中は異文化に触れたり、色々な人と交流をして視野を広げたい」と語った。今秋に帆船での5ヶ月にわたる実習を控える前田さんは、今回の研修で一回り大きくなりたいそうだ。
東京都の桜美林大学で学ぶ小栗さんは以前から海外に行きたかったが金銭的に難しかったと言う。「今回の研修のお話をいただいてとても嬉しかったです。こちらに来て、アメリカ人は知らない人にも挨拶するのを体験して、アメリカ人のフレンドリーさや明るさ、楽しんだり前向きでいる姿勢を研修中に吸収したいです」と話した。今秋から始まる就職活動に南カリフォルニアでの経験を生かす。
これまでJCCが支援したあしなが育英会の学生は120人以上。JCCメンバーがボランティアで全面サポートした。これからもJCCは学生の夢実現への支援を続ける。
ケイコ・イッシキ先生(左から二人目)の振り付けに合わせてダンスする

