河野俊嗣宮崎県知事インタビュー
2017-08-19
焼酎を世界的な酒にするには連携必要
8月5日にニジヤのトーレンス店にて宮崎銀行主催の「宮崎フェア」が開催され、宮崎県の特産品を求めるお客で店内は賑わった。「宮崎フェア」を視察した河野俊嗣宮崎県知事=写真=に今回のロサンゼルス訪問で見えた今後の課題などについて聞いた。
今回はサンタモニカ、サンディエゴ、リトル東京、トーレンスなどいろいろな地域を視察し、それぞれ地域によって特徴が違うと思いました。またアメリカの皆さんの気持ちに届くような商品の説明の仕方や売り方が必要だとヒシヒシと感じました。
8月3日には「焼酎輸出促進協議会in LA」の会合に出席させていただき、現場の皆さんの声を伺い、いろいろな課題があることが明らかになりました。(アルコール飲料は)アメリカではアルコール度数によってハードリカーやソフトリカーに分けられていますし、焼酎は我々にとっては食中酒ですが、アメリカでは蒸留酒を食中酒としては飲まないようなので、どのような飲み方をしていただくかは暗中模索です。
これまで宮崎牛をアジアで販売する時に、九州全体または日本全体で販売してほしいという声がありました。まだアメリカで知られていない焼酎に関しては効率的なやり方で連携をして取り組んでいくのはもっとなことだと思います。
宮崎県は焼酎の生産量が日本一になり、蔵元のみなさんも「ヨシ、やるぞ」となっています。アメリカという非常に魅力的な市場に向けて焼酎を“世界的なお酒”にすべく、九州で連携をして広がっていき、各県の酒造組合も連携して展開できればと思います。
宮崎銀行の上田泰弘国際部部長、宮崎産のゴボウを使ったスナック「ゴボチ」のメーカー、デイリーマームの和田絵里香氏は渡米して宮崎の特産物をPR。アメリカ宮崎県人会メンバーも販売員として協力した。河野知事や蓬原正三宮崎県議会議長は「宮崎フェア」を視察した

