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在ロサンゼルス日本国総領事館  令和3年農事功績者表彰伝達式

2022-05-12

岩下寿盛氏と松野淑人氏が受章

 武藤在ロサンゼルス日本国総領事は、2022年4月14日(木)、総領事公邸において、岩下寿盛氏及び松野淑人氏に対して令和3年農事功績者表彰の伝達式を行いました。

農事功績者表彰伝達式

左から、岩下氏、松野氏代理の新井氏、松野氏ご夫妻(スクリーン)、武藤総領事
左から、岩下氏、松野氏代理の新井氏、松野氏ご夫妻(スクリーン)、武藤総領事


経緯及び表彰理由
 岩下氏は、2018年から現在まで、南加庭園業連盟会長を務め、地域の庭園業の発展に貢献されています。1968年より庭園業及び造園業を、1978年からは日本庭園業を始められ、これらの事業に従事される傍ら、日系人社会活動や日米親善に精力的にご尽力されてまいりました。2012年及び2013年には南加にある各県人会をまとめ、日本と当地の日系社会の交流を円滑にするための団体である南加県人会協議会の会長を務められました。会長職は大変多忙なため任期は1年ですが、役員の皆様のご要望により2年間勤められました。ボランティアとして日系社会の日本庭園メンテナンスにも協力されており、南加県人会協議会会長就任時には、年間約50回も参加をされました。

 松野氏は、1973年にグリーンバレー・フローラル社をサリナスに設立され、カーネーション栽培を始められました。サリナスでは花き栽培が非常盛んであったものの、南米の労働賃金が安い国から値段の安い花きが米国に輸出されるようになると大きな打撃を受けました。そのような中で、ご家族で力を合わせて、ご苦労の多い中を一生懸命努力し、創意工夫してローズの栽培に取り組まれた結果、全米の品評会にて数多くの賞を受賞され、花き栽培農家としてのゆるぎない地位を築かれました。2020年には、業界紙「グリーンハウスマガジン」で全米栽培業者のトップ100に選ばれています。

挨拶する岩下寿盛氏
挨拶する岩下寿盛氏



大日本農会表彰状伝達式
 岩下氏及び松野氏の表彰状伝達式は4月14日,13時より総領事公邸にて,ご家族及びご友人・関係者出席のもと開催され、松野氏はサリナスよりオンラインでの参加となりました。武藤総領事より祝意を表し、表彰状及び緑白綬有功章を授与しました。また、大日本農会南加支会会長小山信吉氏、南加県人会協議会会長渡辺リチャード氏、南加県人会協議会顧問西タック氏がそれぞれ祝辞を述べ、両氏の功績を称えました。

挨拶する松野淑人氏(左)
挨拶する松野淑人氏(左)


 これに対し、岩下氏は、関係者と家族への感謝及び今後も当地の庭園業の発展と日米友好親善のために努力する気持ちを述べました。オンラインで参加された松野氏もまた、関係者と家族への感謝を述べ、その後1950年代半ばに、鹿児島県からカリフォルニアに300人以上の日本人を移住させた内田善一郎氏に関するドキュメンタリー映画である「Dream Blossoms」から、松野氏ご家族のストーリーを紹介した部分を視聴しました。

 南加日経商工会議所会頭の竹花晴夫氏による乾杯の後、レセプションが行なわれました。

大日本農会寄贈の日本庭園の前で記念撮影
大日本農会寄贈の日本庭園の前で記念撮影



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