在ロサンゼルス日本国総領事館 令和4年農事功績者表彰伝達式
2023-02-26
続木宗秋氏と大渡浩平氏が受章
曽根健孝在ロサンゼルス日本国総領事は1月25日、総領事公邸において、続木宗秋氏及び大渡浩平氏に対して令和4年農事功績者表彰の伝達式を行いました。
表彰状授与(右から曽根総領事、続木氏、大渡氏 、小山氏)
経緯及び表彰理由
続木氏は、1966年に渡米され、造園会社勤務後、1982年に植木剪定専門会社を設立されました。専門技師十数名を常時雇用し、質の高いサービスを提供されており、カイザー病院やニューポートビーチのホッグ病院など大型施設の維持管理など、南カリフォルニア全般に顧客を持ち、日系社会では最大の樹木の剪定会社になられています。また1992年には、世界的なゴルフコース設計者であるピート・ダイ氏による、サイプレス・カントリークラブのコース再設計プロジェクトにも携わっています。樹木剪定事業の傍ら、日米文化会館、オレンジ郡仏教会において多くの奉仕活動を続け、2017年にはオレンジ郡日系協会から、功労賞を授与されています。
大渡氏は、庭師見習いとして2年間、静岡県の造園会社で働きながら日本庭園を学び、1981年に渡米され、造園会社を立ち上げられました。繊細で美しい日本の職人技を継承していくことが、日本庭園の持つ優れた適応性とサステナビリティを広めることになると信念のもと、アメリカ国内で幅広く事業展開をされています。南カリフォルニアの生活様式や文化、建築様式、気候や土壌、植栽を考慮しつつ、石と水を中心とし、新旧融合、ユニークで芸術的でありながら機能的なデザインは当地において高く評価されており、多くの雑誌やメディアにも取り上げられ、さまざまな賞も受賞されています。
大日本農会表彰状伝達式
続木氏及び大渡氏の表彰状伝達式は1月25日総領事公邸にて、ご家族及びご友人・関係者出席のもと開催されました。曽根総領事より祝意を表し、表彰状及び緑白綬有功章を授与しました。また、大日本農会南加支会会長小山信吉氏、大渡氏の友人であり同氏の会社「モダン禅ガーデン造園」の従業員である葛西祥子氏、南加県人会協議会顧問西タック氏、南加日経商工会議所会頭竹花晴夫氏がそれぞれ祝辞を述べ、両氏の功績を称えました。
これに対し、続木氏は、関係者への感謝及び、日系2世に支えられた過去を振り返り、次世代への手助けをしたいと述べました。大渡氏もまた、関係者への感謝及び、挑戦と失敗を繰り返して成功を収めるまでの道を振り返りました。
南加庭園業連盟会長の岩下寿盛氏による乾杯の後、レセプションが行なわれました。
大日本農会寄贈の日本庭園の前で記念撮影

