日刊サンクラシファイド

ロサンゼルスの求人、クラシファイド、地元情報など

日刊サンはロサンゼルスの日本語新聞です。 記事は毎日更新、求人、クラシファイドは毎週木曜5時更新。

ローカルニュース

在ロサンゼルス日本国総領事館 令和6年秋の叙勲受章者を発表

2024-11-15

令和6年秋の叙勲受章者を発表
松久信幸氏とブライアン・スウォーズ氏が受章

11月3日、日本政府は、令和6年秋の叙勲受章者を発表しました。在ロサンゼルス日本国総領事館管轄区域関係者では、松久信幸氏とブライアン・スウォーズ氏が受章しました。

松久信幸氏【旭日双光章】



松久信幸氏は、50年以上に亘り海外での日本食普及に尽力しており、伝統的な和食の技術をベースに、各国の食材、調理法を取り入れた独創的なメニューを提供することで世界的な評価を受けてきました。昭和62年(1987年)にロサンゼルスに「Matsuhisa」を開店した後、平成6年(1994年)にはロバート・デ・ニーロ氏と共同出資によりニューヨークに「NOBU」を開店しました。それ以降も世界各国に日本食レストランを展開し、世界各地での日本食普及に貢献しました。著名な歌手・俳優であるマドンナ氏が「You can tell how much fun a city is going to be if Nobu has a restaurant in it.」と発言したように、同氏のレストラン出店がその街の魅力に対しても影響を与えると言われています。御自身のレストランや料理に関する著作を複数出版しているほか、ハリウッド映画やコマーシャルにも出演するなど、メディアでも頻繁に取り上げられ、米国だけでなく世界各地でその名を知られる著名人でもあります。

同氏は、東京の寿司屋で7年間修業をした後、24歳でペルーに渡り寿司屋を経営しました。その後、ブエノスアイレス、アラスカで困難を経験するも、昭和62年(1987年)にロサンゼルスにレストラン「Matsuhisa」を開店しました。コースメニューの料理を選んで食べるのが常識だった当時のアメリカのレストランシーンにおいて、客と会話をし、反応を見ながらその日に入った食材で臨機応変に料理を提供する「おまかせ」を看板メニューとし、人気を博しました。開店から1年も経たずして、現地紙「ロサンゼルス・タイムス」や「LAウィークリー」で取り上げられ、2年後には「Food &WINE」誌でアメリカの注目トップシェフ10に選ばれ、3年目には米国レストランガイド「ザガット・サーベイ」に掲載され高評価を得る人気店となりました。平成5年(1993年)には「ニューヨーク・タイムズ」紙で、世界トップ10のレストランにも選ばれました。

同氏は、「Matsuhisa」を通じてハリウッドの多くの著名人を魅了しました。そのうちの一人である俳優のロバート・デ・ニーロ氏の誘いにより、平成6年(1994年)にニューヨークで「NOBU」を共同で開店しました。「NOBU」は、ライセンス契約の店舗と併せると今では全世界に55店舗を構えるほどの有名店となっており、「Matsuhisa」を合わせると同氏が関係する系列店は世界各地に60を超えています。平成25年(2013年)にはNOBUのコンセプトをホテルのサービスに反映させたNOBUホテルをラスベガスにオープンし、NOBUホテルは現在では世界で19拠点となっています。

同氏は、令和6年(2024年)1月にロサンゼルスにて開催された第81回ゴールデングローブ賞授賞式で、提供される料理を担当しました。同受賞式は例年、ロサンゼルスのビバリーヒルトン・ホテルで華やかなディナーとともに実施されることで知られており、同氏の知名度・影響力の高さが伺えます。

同氏は、日本食の海外普及にかかる功績により、平成19年(2007年)5月に農林水産大臣より日本食海外普及功労者表彰を、令和4年(2022年)には文化庁長官表彰をそれぞれ受賞しました。


ブライアン・スウォーズ氏【瑞宝双光章】

ブライアン・スウォーズ氏は、平成元年(1989年)5月1日に在ロサンゼルス日本国総領事館の現地職員として採用され、令和5年(2023年)1月31日に退職するまで33年以上の長きに亘り、日米経済関係の発展に貢献してきました。

同氏は、総領事館の経済班において、日米間の貿易や投資促進や両国間でのビジネス活動の円滑化に向けて、経済シンクタンクのミルケン研究所、ロサンゼルス郡経済開発公社、ワールドトレードセンターロサンゼルスなど、カリフォルニア州における経済団体と長期的な協力関係を構築しました。また、環境保護規制の導入を進めるカリフォルニア州において環境分野の国際会議を主催するシンクタンクであるベルデ・エクスチェンジとの協力を一から築き上げ、平成17年(2005年)より過去17年間に亘り、同国際会議などを通じて、日系企業がもつグリーン技術の認知度向上及びビジネス機会拡大に努めました。

同氏は、経済班における業務だけでなく、政務交流班が取り扱う日本の内政や外交に関する業務や、元在日米軍基地勤務経験者との関係構築など、多岐にわたる業務に対して意欲的に取り組み、在ロサンゼルス日本国総領事館の活動全体に大きく寄与しました。

同氏は、在ロサンゼルス日本国領事館を令和5年(2023年)1月31日に退職し、現在はフリーランスの経済コンサルタントとして日系企業の米国進出支援を行うほか、カリフォルニア大学ロサンゼルス校の経営学部やサドルバック・コミュニティ・カレッジで客員講師として日本経済に関する講義を行うなどを通じ、引き続き、米国の幅広い世代における日米関係の理解促進に注力されています。



Facebook   Twieet
最新のクラシファイド 定期購読
JFC International Inc Cosmos Grace 新撰組11月d Parexel pspinc ロサンゼルスのWEB制作(デザイン/開発/SEO)はSOTO-MEDIA 撃退コロナ音頭 サボテンブラザーズ 





ページトップへ