後藤英彦のぶっちゃけ放題!
オバマさんは黒人?
2010-02-25
人種差別の過激派、クー・クラックス・クラン(KKK)に殺されると懸念の声もありますが、おおむね歓迎ムードです。
元KKKのロバート・バード上院議員でさえ、オバマさんの支持者ですし、小浜市(福井)や雲仙市(長崎)の小浜町でも、勝手連を作って応援しています。
アフリカ系初の大統領という点が、大きな話題を呼んでいます。
正確にいうと、オバマさんは白人の母親とアフリカ系の父親とのハーフです。
ハワイ大学で知り合った二人ですが、父親のオバマ・シニアはケニヤ出身の留学生で、奴隷の出自ではありません。
歴史的に、肌の黒い奴隷の子孫と自分たちとは違うんだという偏見が白人間に潜在しています。
アフリカ系を奴隷労働者にした南部などでは、「ワン・ドロップ・ルール」というおきてが幅を利かしていました。
一滴でもアフリカ系の血が入っていれば、差別されたのです。外見は白人でも、アフリカ系とわかれば外されるので、出自を隠すのが常でした。
二十九代大統領のウオレン・ハーデイングもアフリカ系との噂が立ちましたが、うやむやになっています。
オバマさんは自らを「黒人」と規定しています。自分の属する人種は社会や国家ではなく、自分で決めるものだと考えているからでしょう。
一方、インデイアンの血筋は、あまり隠し立てをしないようです。彼らが奴隷ではなく勇敢な戦士の子孫だからともいわれています。
ビル・クリントンはチェロキーの血が十六分の一流れているようだし、芸能界のエルビス・プレスリー、ケビン・コスナー、アンジェリーナ・ジョリー、チャック・ノリスらにもインデイアンの血が混じっているそうです。
オバマさんの血統ですが、アフリカ系ルオ族の血が五○%流れています.白人の血の割合はイングリッシュ三七・二五%、ドイツ四・六九%、アイリッシュ三・一二%、スコット三・一二%、ウエルズ一・五六%、フレンチ〇・一九%、オランダ〇・〇五%だそうです。
※コラムの内容はコラムニストの個人の意見・主張です。

