今月の庭仕事
Lesson 36
2011-01-22
12月の中旬から降り始めた雨のおかげで、植物がイキイキしてきました。冬の緑を保つために、芝生に蒔いたペレニアルライグラスの種も順調に発芽しました。以前は、アニュアルライグラスの種を蒔いてましたが、今は使用していません。アニュアルライグラスは生育が早く、水分を多く含んでいるため、晴れた日の午後に刈っても、べとついて、刈った草を取り除くのに何回もロンモアーを止めなければなりません。雨が降って1回スキップした時など、もう大変です。自分で芝生を刈られる方なら、ペレニアルの方を選ぶと思います。
連日の雨で落葉樹の葉が落ちるのが早まるはずです。葉が全部落ちてしまえば、枝ぶりがよくわかり、剪定にも力が入るというものです。あまり力みすぎて、切る枝を間違えないようにしましょう。果樹などは、種類によって実のなる場所(枝)が違うので、間違うと、来年、ぜんぜん実がならなかったり、たくさんなるけど実が小さかったりと問題が出てきますので、ガッツを入れてやりましょう。
こう書くと、私が果樹の剪定のエキスパートのように聞こえますが、実際はそれほど上手くもないです。本を読んでも、実際に木の前に立つと、高すぎる、実が取れない、隣の木と近すぎるなど、他にいろいろな要素がからむので、なかなか上手くいきません。
2年枝からでる1年枝に実がなると分かっていても、3年枝を途中から切らないといけない場合も出てくるわけで、そこの枝に新しい実がなるまでに、あと3年かかるとなるわけです…。“下手くそ”の烙印を押されました。こればかりは、練習を1年に何回もできません。本番と練習を同時に何回も何年も経験しないとエキスパートにはなれないのです。
裏庭に落葉樹がある方は本を読んだ後に、自分の手で剪定してみてください。今が時期です。
剪定が終わったら冬期休眠スプレーをお忘れなく。スプレーは、木だけではなく、木の周りの土にもしてください。また、この雨で土がやわらかになっているので、大きな雑草を引き抜く事が簡単にできます。種を飛ばす前に引き抜くことをおすすめいたします。
※コラムの内容はコラムニストの個人の意見・主張です。

