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コラム

今月の庭仕事
Lesson 42

2011-04-28

 カスタマーの庭にチューリップの花が咲きほこり、バラも赤い葉が緑になり、蕾も開きかけています。もうすぐ、綺麗な花が見られそうです。
 前回書いた残存性のある殺菌剤(システミックファンガサイド)を幾回もスプレーして下さいと書きましたが、毎週、上から下まで、全部スプレーしなければいけないと言っているわけではありませんのご注意下さい。軽く新しい葉だけにして下さい。
 それが大変だと思う方には、スプレーではなく、水に溶かして薄めてバラの周りに撒くタイプの方をお勧めします。これには肥やしや殺虫剤だけでなく、殺菌剤までもが混入されています。根から吸収されるため、全体にいきわたるので、スプレーのように短期間に何回もほどこす必要がないので、時間の節約にもなります。
 しかし、このタイプの弱点として、周りに、もしくは近くに、フルーツの木やベジタブルガーデンがある場合は、注意しなければなりません。水を撒いた時に染み入っていった水が、フルーツの木やベジタブルのルーツゾーンに達しないことが絶対条件です。これをよく考えて、どちらのタイプにするかを決めてください。
 ここでまた問題が、頭の中に浮かぶはずです。それではフルーツの木やベジタブルの虫はどうやってコントロールするか?口に入れるものですから、頭を悩ます問題です。水で吹き飛ばしますか?、牛乳を薄めたものをスプレーしますか?はたまたハーブを煎じて、殺虫成分を取り出してスプレーしますか?
 いやはや、考えているだけで本当に頭が痛くなってきそうです。これらの方法は安心感が在りますが、幾度もする必要があります。前記のごとく時間がかかります。これから気温が上昇していくと、虫のライフサイクルも短くなって、(タマゴから成虫に成るまでの期間)被害が増大します。対処方法も色々あります。虫のトラップ、葉にだけ影響を与える殺虫剤、他にもありますが、後は次回にお話します。

■今回のコラムニスト:南加庭園業連盟・購買部会長の新垣安徳さん。「今月の庭仕事」の18回目から、自分の経験を元にコラムを書いています。


※コラムの内容はコラムニストの個人の意見・主張です。
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