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コラム

今月の庭仕事
Lesson 54

2011-09-22

 8月10日付け号で室内植物と観葉植物について触れましたが、“てげてげ”(大雑把の意味の南国公用語)すぎた感じでしたので、今日はもう少し詳しくお話しします。

 植物全般についてあてはまることですが、植物を育てるには彼らが育ってる自然の環境にできるだけ近づけた状態にすることが大事です。室内植物や観葉植物を室内で育てるには、彼らの自然な状態と非常に違う環境に置かれるので、色々な面で配慮が必要です。これは、人々の出身地がさまざまで、違う言葉を話し、食べるものも多様であるに似ています。

 観葉植物や室内植物の成長に影響するいくつかの要因について考えてみましょう。

 まずは光です。おそらく一番室内で不足するのが光で、一日中適当な光がある部屋はないといっても過言ではなく、普通の部屋の灯りでは自然光にはおよびません。光を補うには天気のいい日、あんまり暑くも寒くもなく風も少ないすくない日に、木陰に出してあげたり、小さいものは太陽光に似た光を出すランプを室内で使ったりしましょう。ただ、非常に弱い光のところにあったものを急に外に出すと日焼けをおこすので、注意が必要です。1週間くらいの時間を掛けて慣らしてください。

 次に水です。室内植物が死ぬ第一の原因が水のやりすぎです。戸外の植木にやる感覚でやるとほとんどの場合、失敗します。水が鉢の中に多すぎると空気、すなわち酸素の欠乏で根が死にます。これは病気の発生にも関与してきます。植え土の表面が少し乾いてからやるほうが安全です。必ず、鉢底から出た水に浸かっていないようにしてください。蘭類は土には植えられていませんが、非常に敏感ですので気をつけましょう。

 最後に通風です。この点はあまり重要視されていませんが、室内植物の生育には非常に大事です。この風通しが悪いと貝殻虫やミィリーバッグなどがすみつきます。これらのものも明るい風通しのあるところに移しただけでいなくなります。結局、良い環境の中で育てると病虫害にも強くなるという事です。

 上記のほかに、大気の温度とか湿度なども関係してきます。うまく育てて潤いのある部屋作りを楽しんでください。

■今回のコラムニスト:南加庭園業連盟会員の白澤まことさん。野菜セミナーやNTBの「チャレンジ・ザ・ガーデニング」に出演している。


※コラムの内容はコラムニストの個人の意見・主張です。
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