今月の庭仕事
Lesson 63
2012-02-21
今回は、とげがあっても美しいバラをいろいろな面から考えていきたいと思います。
まずは今が丁度いい時期にあたるベアルートローズ、1鉢にまだ植えられていない裸のバラの賢い買い方からみていきましょう。
★ 新しい葉がまだ出始めていない
★ 幹が鉛筆またはそれ以下に小さくない
★ 膨らんだ芽がある
上記にあげたのがポイントです。
もし、すでに鉢に植えられていて、芽が伸びてるのはすでに非常に多くの小さな根が出始めている証拠で、植え傷みがでるので買うのは控えましょう。もし新しく鉢に植えられているのを買って地面に移すのでしたら、芽が出る前に買うか、または3ヶ月くらい待ってから手に入れましょう。もっとも鉢に植えられて年数の経ってるものはその限りではありません。
植え込みで一番大切のことは、バラの根と植え込み用の土が隙間なく接触するように植えることです。そのときの成功のポイントは下記のとおりです。
★ あまり荒い土は使わない
★ 植え込む時に水を流しながらやる
しかし、庭土が非常に水はけの悪い場合は、この方法は避けなければなりません。さて、現在庭に植えられているもの、または鉢植えのバラの剪定は幹、または枝を芽のついてるところまで切りもどし、細い枝や枯れたものを取り除きます。切り戻す幹の高さはそのバラの樹勢によるので一概には言えません。強く剪定しすぎるとしばらく花の数が少なくなり、充分でないと、花数は多くても小さくなります。この関係を考えながら剪定してください。
冬の剪定と同時に根もショベルなどで12センチ〜18インチくらい離れた場所を切り、肥料の効率を上げるため開いた穴に肥料をいれてください。次に鉢植えになってるバラは2〜3年ごとに鉢の直径を2インチくらい大きくするか、それができなければ、鉢からバラを抜き出し底と側面を2〜3センチくらいそぎ落として新しい土を入れてやりましょう。
以上のことを注意してやれば必ずいいバラが見れるでしょう。
■今回のコラムニスト:南加庭園業連盟会員の白澤まことさん。連盟主催の野菜セミナーで講師を務める。NTB「チャレンジ・ザ・ガーデニング」出演の経歴もあり。
※コラムの内容はコラムニストの個人の意見・主張です。