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コラム

龍馬ゆかりの人々
第54回 龍馬の足跡を訪ねる

2012-02-21

〜龍馬と慎太郎の永遠の棲み家〜

 龍馬愛好者が京都に行けば、何はあれ東山にある霊山(リョウゼン)歴史館に足を向ける。ここは、日本黎明の元を起こした幕末の志士たちの歴史記念館となっている。その時代の背景にあった藩主、家臣、公家たちの書簡、遺品、遺書などが綿密に収集されていて、その数5000点に及ぶ。
 歴史館向いの山にある 京都霊山護国神社境内 には、坂本龍馬と 中岡 慎太郎はもとより幕末から、明治、太平洋戦争に至る戦乱に散った約73,000柱が祀られている。その中には、木戸幸允、高杉晋作、吉村寅太郎、久坂玄瑞などの名前を見ることができる。
 霊山歴史館から少し離れ、八坂神社の隣にある円山公園には、龍馬と慎太郎の銅像が立ち、眼下に京都の町並を見下ろしている。後世の人々はそれぞれの感慨を持って現代の日本をどう感じるであろうか。
 二人の墓に詣でこの地下に語りかけるごとく、参詣人は絶え間ない。LA龍馬会の参拝者は坂道を降りてほっとしたのか木陰に腰を下ろしてしばし無言であった。
20120221-京都東山霊山墓地 龍馬・慎太郎の墓-2.jpg

坂本龍馬の墓は長い階段を登った所にある=京都霊山護国神社

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坂本龍馬(左)と 中岡 慎太郎の銅像=京都・円山公園


※コラムの内容はコラムニストの個人の意見・主張です。
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飯沼信子

著述家。静岡県沼津市生まれ。歴史の中に埋もれた、海外で活躍した日本人、
その妻らを取り上げ、「野口英世の妻」「高峰譲吉とその妻」等の本を著す。
2006年、その功により、日本政府より旭日単光章を受章。日本ペンクラブ会
員、日本エッセイストクラブ会員。ウエストヒルズ在住。




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