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コラム

後藤英彦のぶっちゃけ放題!
第161回 普天間を震災地に移設したら

2012-03-03

 沖縄民謡、安里屋ユンタの一節。♪沖縄よいとこ一度はおいで、サーユイユイ。春、夏、秋、冬 花みてくらす マタハリヌ チンダラ カヌシャマヨー♪
 共同作業をするときの歌が結歌(ゆいうた)、それがなまってユンタ。
 カタカナ書きのサーユイユイは合いの手で、マタハリは太陽、チンタは
愛、カヌシャマヨは愛しい人のこと。
 つまり「ああなんと可愛い、いとしい娘であることか」という意味なのだそうな。

 民俗のふる里・沖縄の、米軍海兵隊基地をどこに移すべきか。日本政府と沖縄県の間で駆け引きが続いています。
 二○○七年までに普天間基地(百四十五万坪)を移設し完全返還することに合意したのは一九九六年の四月。
 紆余曲折のすえ、県内の名護市キャンプシュワブ辺野古への移設を日米で決めたものの、住民が「海上ヘリポート」建設を巡って猛反発。
 移設作業は暗礁に乗り上げ、沖縄県知事の仲井さんは首相時代の鳩山さんが望んだように、基地の県外移設を主張しています。
 「沖縄の犠牲において日本の安全を図るな」というのです。

 ロス在住の宮城出身の知人は「いっそ、東日本震災地区の東松島市に海兵基地を持ってきたらどうだろう」と提案しています。
 同市の海岸沿いに滑走路三㌔の自衛隊パイロット訓練施設があります。成瀬川を挟んだ海抜一㍍あるかないかのこの地域は津波が来ればひとたまりもありません。
 今回も内陸三㌔まで津波が襲い、瓦礫の山を築き、多数の人命を奪いました。
 しかし嘆いていても始まりません。
 「第二の津波が来てもびくともしない堤防を造り、堤防自体の多目的利用を図ったらどうだろう」とこの人は国土交通省に働きかけています。
 堤防は石巻市の海岸から東名の山すそまで十六㌔ほど。高さは十五㍍、幅二百㍍で、堤防の上に米軍海兵基地と自衛隊施設を移す。
 建設土砂は地元で調達できるし、瓦礫の土地を収用するのもたやすいというのですが、さあどうでしょうか。


※コラムの内容はコラムニストの個人の意見・主張です。
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後藤英彦

一九六四年時事通信社入社。旧通産省、旧農林省、旧大蔵省を担当後、ロサン
ゼルス特派員。本社海外部次長。途中希望退社して盛岡大学客員教授、評論活
動。二度目の来米でジャパン・ジャーナルを主宰。講談社、エルネオス系を中心
に寄稿中。主著に「日本をダメにした官僚の大罪」(講談社)。中大法学部法律
学科卒業。福岡県出身。グレンデール在住。

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jjgoto@sbcglobal.net

後藤さんのブログ http://blogs.yahoo.co.jp/jajala816




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