今月の庭仕事
Lesson 70
2012-06-23
夏野菜の本格的植え付けの時期を迎えるので、今回は、少し注意点などを挙げて栽培の参考にしていただきたいと思います。
ホームセンターなどでは、すでにトマト、キュウリ、ナスなどの苗が出回っていますが、苗の選び方によって後の生育が非常に違ってくるので、おろそかにはできません。まず非常に大事なのが、双葉があり、なおかつ緑であること。双葉は、種が発芽したときに茎を中心にして対称的についてる少し厚い葉で、発芽初期の栄養を供給する大事なものです。もしこの双葉が、黄色かったり、しなびていたら、その苗は成長しすぎているか、土中の栄養分が少なかったか、または水不足だった可能性が高いので、買うのを控えた方がいいでしょう。成長し過ぎているものは、鉢の中で根がグルグルと巻いていると思われるので、これも避けた方がいいでしょう。
これらの野菜を収穫期まで順調に育てるのには、その生育途中で栄養分や水が少なかったりしてはいけないのです。発芽してからいろいろななストレスを少なくし、連続して、適する温度、肥料、水、日光を与え、風、害虫、病気などから守りながら手入れするのが、良いものを作る大事な条件です。きゅうりには特にその傾向が強いので気をつけましょう。
良い苗を探すもう一つの秘訣は、苗そのものが瑞々しく葉に張りがあるものを見つけることです。苗の大きさはあまり気にしなくてもいいですが、3〜4インチくらいの高さのものを選べば植え付けが楽です。
さて、苗を買ってきたら2〜3日間待つようなことはせず、できるならその日にすぐ植えられるように前もって畑なり鉢を準備しておきましょう。庭に植えるなら、水はけが良くて日光があたり、いい土に植えれば、まず間違いないです。鉢植えならできるだけ大きめの鉢を使い、鉢の側面を、スタイロフォーム(発泡スチロール)のようなもので覆いましょう。鉢が暑くなると、根が乾燥して死んでしまうので、鉢が暑くなるのを防せげば成功するでしょう。
※コラムの内容はコラムニストの個人の意見・主張です。