今月の庭仕事
Lesson 72
2012-06-23
皆さんのフラワーベッドのアニュアル(一年草)フラワーのご機嫌はいかがでしょうか。地ごしらえ(有機物・プランティングミックス、アメンドなどを土と混ぜる)をしっかりして、元肥や追肥を与えれば、夏中、綺麗な花を咲かせて、皆さんを癒してくれるでしょう。
とは言っても、咲き終わった花が茶色に変色して付いたまま、葉の表面がうどんこ病で真っ白、裏はラストで朱色、葉の色は黄色だと魅力は半減してしまいます。種など作らせてしまうと、花が咲きにくくなってしまうので、かならず摘みとり、切り取りを忘れないようにしましょう。
薔薇の場合は、五枚葉の外向きのところから切り取りましょう!こうすれば大丈夫かと思いきや、気温の上昇とともに、害虫やカビの猛攻が始まります。アニュアルの花だけではありません。ペレニアル(多年草)の花からベジタブル、オナメンタルブッシ、そしてクレイプマートル(さるすべり)の木も同じです。
木だとスプレーするのは大変ですが、10フィート位までならできます。それ以上の高さの木に対するスプレーはあきらめるか、業者に頼みましょう。ちなみにガーディナーはスプレー業者ではありません。
さて、スプレーをする時に必要な物は、雨靴、ゴムの手袋、マスク、そして安全めがね(セーフティーゴーグル)です。
■ 雨靴―スプレーの噴霧の方向が下向きの場合、間違って靴にかかることがあるため。
■ ゴムの手袋―薬品の原液が入った容器に手を触れるため。
■ マスク―スプレーの噴霧を吸い込まないようにするため。匂ったなら、その時点で薬品はすでに鼻の粘膜に付着しているはずです。
■ 安全めがね―スプレーをしている間は何が起こるかわかりません。噴霧が上向きの場合、風向きによっては、顔に向かって吹き戻される場合もあるかもしれないため。
薬品の入ったボトルには、「目に入った場合、15分の流し水による洗眼をするように」と書かれています。目は皮膚と違って洗浄しにくい所です。瞳の中の光量を調節するところは、分かりやすく言えば、スポンジみたいなものと考えてください。スポンジに染み入った洗剤をスポンジを絞ることなく洗い流すのは大変です。「ちょっとだから」と思い、セーフティールールを守らないのは危険ですのでやめましょう。
■今回のコラムニスト:南加庭園業連盟・購買部会長の新垣安徳さん。「今月の庭仕事」の18回目から、自分の経験を元にコラムを書いていて、失敗&成功例まで経験豊富!
※コラムの内容はコラムニストの個人の意見・主張です。