後藤英彦のぶっちゃけ放題!
第204回 激動の政界一年を振り返る
2013-01-21
更新日: 2013/01/21 | コラム名:後藤英彦のぶっちゃけ放題!
政界再編幕開けの一年となりました。
年初に民主党・野田内閣がスタート。年末迫る十二月十六日の衆院選で、同党は二三一議席から五七議席に激減し、自民党に政権を譲りました。
この五年に誕生した安倍、福田、麻生、鳩山、菅の各政権同様、野田内閣も約一年の短命内閣で終わりました。
公約をホゴにするなど失政の数々に、選挙民の鉄槌が下された格好です。
自民党は予想以上の二九四議席を獲得し公明党と合わせ衆議院の三分の二以上を占めました。
景気、尖閣、原発等の難問を抱えつつ安定政権の一歩を踏み出しました。
消費税増税の是非をめぐり小沢グループ四八人が民主党と袂を別った今夏以降、新党結成、離合集散の大波が広がりました。
消費税増税の可決(八月一○日)、尖閣諸島の国有化(九月一一日)に続く野田の〝近いうち″解散表明を受け、大阪市長の橋下が国政政党の「日本維新の会」を立ち上げました。
十月末に突如、東京都知事の石原が辞任、平沼率いる「たちあがれ日本」に合流し、さらに「たちあがれ日本」を改称して「太陽の党」を結党しました。
その四日後、石原は「日本維新の会」に合流し、橋下とトップ2を形成、総選挙に備えました。
さらに十一月末、滋賀県知事の嘉田が「日本未来の党」を結成し、これに小沢グループが合流、かつてない離合集散劇を展開しました。
笑顔こぼれる朗報もありました。
世界一の東京スカイツリー竣工やロンドンオリンピックの史上最多メダル獲得(三十八個)、山中京大教授のノーベル生理学医学賞受賞、吉松育美嬢ミスインターナショナルの優勝は、不景気に沈む日本人に快哉を叫ばせました。
世界の指導者去来も活発でした。
ロシアのプーチンは大統領に復帰、フランスのサルコジ大統領はオランドの前に屈服しました。
中国の胡錦涛総書記の後継に習近平、北朝鮮総書記に金正恩、韓国大統領に女性の朴槿恵が選ばれました。
激動の波高く、来年も止みそうにありません。
※コラムの内容はコラムニストの個人の意見・主張です。