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コラム

後藤英彦のぶっちゃけ放題!
第205回 巳(み)は復活と再生の象徴

2013-01-21

 今年は巳年。「巳」(み)は「ヘビ」のことで、ヘビは脱皮するから「復活と再生」を意味し、「希望」の象徴ともいわれています。
 ヘビといえば昨年二月、史上最大のヘビの化石が南米コロンビアで発見され、話題をまきました。
 大型バスに等しい全長一三㍍、白鵬の体重七・三倍の一一三五㌔という化け物で、熱帯雨林に潜んでいたといわれています。
 今より三、四度高かった六千万年前の気候に適応・繁殖し、ワニなどを食べていたそうです。
 ギネスによると、人に捕獲された世界最大のヘビは全長七・三㍍、重さ一三○㌔の雌アミメニシキヘビ。
 オハイオ州のコロンバス動物園で飼われていたが、卵巣にできた腫瘍がもとで二○一○年十月に死んだそうです。

 世界の動向を左右する巳年生まれの政治家ナンバーワンは、中国共産党の習近平総書記(一九五三年六月一日生まれ)ではないでしょうか。
 胡錦涛の後継者として昨年十一月に選任され、この三月、国家主席(国家元首)に就任します。
 今後十年間にわたって中国を率い、米国を追って世界一の経済大国を目指します。
 尖閣諸島など対日対応については立場上、強硬路線を維持していくとみられますが、比較的、温厚、リベラルな性格といわれています。

 巳年生まれの日本プロ球界の第一人者は〝オレ流〟落合博満(一九六五年一二月九日生まれ)。
 三冠王三回、ホームラン王五回、最多勝利打点王五回はいずれも史上初で、加えて首位打者五回、打点王五回に輝いています。
 二千本安打それぞれの節目、つまり五百本目、千本目、千五百本目、二千本目はすべてホームラン。出場千試合目、二千試合目もホームランで飾るという天才バッターにのみ可能な記録を残しています。
 さらに監督を務めた八シーズンに四回リーグ優勝、二位三回、三位一回という驚異の成績を収め、妥協なき勝利の追求者と呼ばれました。
 長嶋も王も落合には脱帽です。


※コラムの内容はコラムニストの個人の意見・主張です。
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後藤英彦

一九六四年時事通信社入社。旧通産省、旧農林省、旧大蔵省を担当後、ロサン
ゼルス特派員。本社海外部次長。途中希望退社して盛岡大学客員教授、評論活
動。二度目の来米でジャパン・ジャーナルを主宰。講談社、エルネオス系を中心
に寄稿中。主著に「日本をダメにした官僚の大罪」(講談社)。中大法学部法律
学科卒業。福岡県出身。グレンデール在住。

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