Alice in WINEderland
Vol.24 Celebration Champagne
2013-01-21
12月は一年で最もシャンパンが売れる時期と言われている。クリスマスや年末のパーティーには欠かせない「お祝い」のシンボルワイン。今回は、話題性があり、ギフトにもぴったりなクラッシック・シャンパン2本をご紹介。
Perrier-Jouet : ピエール・ペリエと、その妻アデル・ジュエが1811年にシャンパーニュ地方エペルネ市に創設した格式高い伝統的なワイナリー。「Belle Epoque(美しい時代)」と名づけられたトップラインはその中でも特に人気。1902年からは、アールヌーボーの巨匠エミール・ガレが手がけたボトルデザインとなり、その見た目の可愛らしさからも、特別な日の定番ワインとなった。ヴィクトリア女王、ナポレオン三世といった王室や、グレース・ケリーをはじめとする世界中のセレブリティの御用達ワインとしても知られている。ちなみに、ガレがボトルにデザインしたアネモネは、日本のアネモネ=秋明菊をモチーフにしたと言われている。この事がきっかけとなり、2012年秋には日本人フラワーアーティスト東信とコラボした限定ボトルの販売も開始された。
Bollinger:ジャック・ボランジェが1829年にシャンパーニュ地方アイ村に創設した名門メゾンで、その品質の高さもさることながら、ジェームズ・ボンド(007)の公式シャンパンとしても有名である。本年公開の最新作「スカイフォール」を含め13作品にこのシャンパンが登場しており、葡萄のできが良い年にだけ生産される「La Grande Année(偉大な年)」と、それをさらに長期熟成させたトップライン「RD/ récemment dégorgé(澱引きしたて)」の登場回数が特に多い。007の初代映画のリリースから50周年を迎える今年は、「002 for 007」と名付けられた限定記念ボトル(中身はLa Grande Année 2002)が秋から販売開始。銃のサイレンサーを模ったダイヤル式のロック付きのボックスは「007」の数字を合わせると解錠できるという遊び心満載のものとなっている。
話題盛り沢山のラグジュアリー・シャンパンで2012年を締めくくってみては。
(写真:FRAMESNATCHER)
※コラムの内容はコラムニストの個人の意見・主張です。

