今月の庭仕事
Lesson81
2013-01-21
11月18日、南加庭園業者連盟でセミナー「おいしいフルーツをつくる秘訣」が開催されました。「参加希望者が会場の収容人数を大幅に超えてしまい、お断りするの大変でした…」と連盟事務局が言ってました。バックヤードで作ったフルーツをお友達におすそ分けした時に、”美味しい!どうやって作ったの?どんな肥やし使っているの?と聞かれてみたいというのも参加理由の一つだったと思いますが、いかがでしょうか。裏を返せば、今年のフルーツはあまり美味しくなかったのでしょうか?なぜだろう?こう考え始めて、セミナーに参加することが、おいしいフルーツを作る秘訣その1です。
たしか秘訣その2は、果樹の選定。剪定ではありません。確かベアルーツの果樹について話したと思います。ベアルーツの果樹というのは、このコラムでは、土ではなく、木のかんなくずに包まれて売られているものを指します。もちろんナーセリーに行けば、土の入ったコンテナに植えられている果樹もあります。どちらを選ぶかは皆さん次第です。両方とも接木なので、台木と枝の接いだ部分を気をつけて見て、なるべくまっすぐな木を選ぶことがポイントでした。接木の接合部分があまりL型になっていると、物理的障害に弱いとのことでした。つまり、横から力がかかった時に、接合の部分から折れやすいということです。
さて、植えたい果樹を決めて、購入して家へ帰ってきたら、秘訣その3、植える場所の選定です。日当たりの良い場所、これが絶対条件です。これを間違うと致命的なダメージになります。水は散水する時間や量はコントロールできます。(スロープ、ヒルサイド、平地と条件が違っているとしても)肥やしも播く時期、量、回数、形態(有機肥料、化学肥料/無機肥料、粒状、固体、液体)など、状況に合わせてコントロールができます。しかし、光量はコントロールできません。物理的な障害を取り除くことができない場合(二階建ての影に入ってしまう、隣の木の陰に入ってしまう)直射日光が当たる場所を選択してくださいとのことでした。
場所を選定したら、次はそこの土の選択、または改良すべき点の考察です。植える果樹に適した土に改良しなければいけないとのことでした。参加者から、「土壌の酸性、アルカリ性はどうしたら調べることができますか?」と質問がありました。「PHテスターを使って調べましょう」と回答でした。これは、電気の導電率を測ることで土壌のペーハー(PH)を測るわけです。
ここまで書きましたが、秘訣その3の中です。後のセミナー報告は次回ということで。
※コラムの内容はコラムニストの個人の意見・主張です。