今月の庭仕事
Lesson83
2013-01-21
前回のコラムに、どのようにプラントを植えているかを書きました。コンテナのサイズが1ガロンでしたら、掘る穴の直径は1ガロンのコンテナの直径の2倍なので、さほど苦になりません。しかし、植えるプラントの大きさが5ガロンサイズとなると、考えただけで疲れてしまいます。しかし、5ガロンサイズの穴を掘って5ガロンのプラントを植えて、「後で肥やしをいっぱいやればいいや!」などと考えられてはいけないので、掘る穴の直径は1.5〜2倍です。
土が硬くて穴が掘りにくい場合は、前もってグラウンドに水を浸み込ませておけば、穴が掘りやすくなります。「水が浸み込んでいかない」場合は、つるはしでグラウンドの表面に小さくてもいいですからデコボコを作り、蛇口を少しだけ開けたガーデンホースを穴を掘りたい場所に置いて、しばらく様子をみましょう。水が低いところへ流れ出すようでしたら、つるはしで再度、深いデコボコを作ってください。
目的の深さ、幅の穴ができたら、プラントを植える前に、穴いっぱいに水を満たしましょう。どれぐらいの時間で穴の中の水がなくなるのか、見てみるのもグラウンドの状態を知る上で、貴重な情報となります。5分で水がさっと引いてくれたならいいですが、水が引かない場合は粘土質であることが考えられます。俗に言う、「水はけの悪い土地」ということになります。
フラワーベッドやベジタブルガーデンなどの比較的根の浅いプラントが主なベッドは、アメンド(粘土質の土壌を改良することが目的の有機物)を使用して改良しましょう。どれぐらいの量を使用するかは、バッグに印刷されていますのでよく読んで使用してください。
これまで。コンテナに植えられているブッシュやツリーについても書きましたが、もう一つベアールーツのプラントはカンナくずに包まれた状態で販売されています。特に注意すべき点は、「いかにしたら根と土を密着させることができるのか」です。土の中にエアーポケットができてしまうと、根が死んでしまいます。それを防ぐためには、水を流しながら土を入れるというやり方がいいでしょう。水の力でエアーポケットは外に押し出され、そこに土が入り込んで根と土は密着することができます。試してください。 ここまででフルーツツリーは無事に植えることができました。秘訣3は植え方でした。これから、肥料の話、剪定、ドーマントスプレー、収穫前の剪定、摘果、散水と続きます。やれやれ、美味しいフルーツを作る秘訣4は次回ということで。■今回のコラムニスト:南加庭園業連盟の新垣安徳さん。
※コラムの内容はコラムニストの個人の意見・主張です。