今月の庭仕事
Lesson84
2013-01-21
前回のコラムはプラントを植えるとこで終わりました。元肥がちゃんと埋められていれば、根が伸びて元肥の近くに到達した時には、土の中のバクテリアによって、プラントに吸収される形に分解されているので、それらを吸収し順調に生育してくれるはずです。一番重要なことは、プラントがほしがっている養分を適時に適量に与えることです。つまり、植物の生育段階に応じて、必要な肥料を必要な分量だけ与えるということです。
フルーツセミナーの講師・浜田さんは、落葉果樹より常緑果樹の方が、肥料をより多く必要とするとセミナーで言ってましたね。1年に4回、鶏糞「チキンマヌアー」と油かす「コットンシィードミール」と骨粉「ボーンミール」を混ぜてくださいと言ってました。
少し補足説明すると、鶏糞、これは読んで字のごとくニワトリさんの“プップ、ピッピ”のことです。窒素、リン酸、カリの三大要素を含んでいますが、割合はリン酸が多く、窒素とカリは少なめです。効果は遅効性です。油かすとは、植物の果実や種から油を絞り取ったあとの“かす”のことだそうです。粉状で窒素分を多く含んでいますが、こちらもカリは少なめです。効果はこちらも遅効性です。骨粉とは、動物の骨を粉にしたものでリン酸を多く含み、窒素分は少なくカリは含まれていません。効果は遅効性です。
余談ですが、私はこの“油かす”のことを家でてんぷらを揚げるのに使った植物油のこと勘違いしてました。何回も揚げ物に使用した後、古くなった時点で、フルーツの木の周りに穴を掘って少しづつ埋めてました。間違いだったようです。皆さんは勘違いなさらないようにお願いします。
さて話を元に戻しましょう。ナーセリーに行ってチキンマヌアーを探すと2種類見つけると思います。腐塾させたものと乾燥させたもの2種類です。もっと分かりやすく言うと、臭いものと臭くないチキンマヌアーの2種類です。ナーセリーの販売員にどちらが良いか尋ねたところ、臭い方が良く効きそうで、また良く売れているとのことでした。
野菜セミナーの講師の白澤さんに聞いたところ、臭い方が(EZ-GREENと言う商品名で販売されています)良く効くと言ってました。におい(臭いで、匂いではありません)が気になる方は、乾燥している方を使用してください。同じチキンマヌアーですが、濃度に若干差があるようです。
毎回書いてますが、与える必要な分量はバッグに印刷されていますので良く読んでから、使用してください。
■今回のコラムニスト:南加庭園業連盟の新垣安徳さん。コラム「今月の庭仕事」の18回目から、自分の経験を元にコラムを執筆。失敗例&成功例まで経験豊富!
※コラムの内容はコラムニストの個人の意見・主張です。