後藤英彦のぶっちゃけ放題!
第215回総合で一位ロンドン、四位東京
2013-05-28
故郷は心のより所。
「世界都市の総合ランキング二○一二年」で、世界の大都市にまじり日本の地方都市、福岡が三十三位(前回二十八位)に食い込んでいるのをみて、うれしくなりました。
うれしくなった理由はほかでもありません。わたし自身が福岡出身だからです。年をとるにつれ、この種の他愛ない報知もうれしい動機になるから不思議です。
森記念財団都市戦略研究所が世界の主要四十都市の六分野(居住、経済、研究・開発、文化・交流、環境、交通・アクセス))を評価、諸都市をランク付けしたものです。
それによると、一位ロンドン、二位ニューヨーク、三位パリ、四位東京、五位シンガポール。十七位に大阪、三十三位に福岡で、日本からのエントリーは東京、大阪、福岡の三都市だけ。
たびたび転勤を重ねたサラリーマン諸氏が、「福岡(博多)は最高です。開放的で文化的で住んで楽しい」というのもわかるような気がします。
ロンドンの一位に貢献した誘因はオリンピックの主催都市に選ばれたからだそうです。
オリンピック関連で人の往来が活発化、競技と関係のない分野まで祭典の相乗効果が及んだといわれています。
鳥瞰すると、トップテンはヨーロッパの五都市(ロンドン、パリ、アムステルダム、ベルリン、ウイーン)、アジアの四都市(東京、シンガポール、ソウル、香港)、北米の一都市(ニューヨーク)で占められました。
成長するアジアの勢いが都市力にも反映されているようです。
居住について少々。
英誌「エコノミスト」の「世界で最も住みやすい都市百四十市ランキング」によると、一位にメルボルン、二位ウイーン、三位バンクーバー、四位トロント、五位カルガリー、アデレード、七位シドニー、八位ヘルシンキ、九位バース、十位オークランド。
トップテンに豪州の四都市、カナダの三都市が入り、両国の住みやすさが際立っています。
※コラムの内容はコラムニストの個人の意見・主張です。