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コラム

苦楽歳時記
Vol.39 食育

2013-05-28

 米国人の肥満化は深刻な問題である。何十年も前から肥満と生活習慣病について、医療機関等がメディアを通して警鐘を鳴らしている。

また、ミシエル・オバマ大統領夫人も、官民を巻き込んだ全米規模の子供の肥満防止キャンペーン「レッツ・ムーブ」を立ち上げた。

この度、アメリカの科学者が論文を発表した。それによると、飢餓よりも肥満のほうがより危難だと述べている。

スーパーマーケットで一週間分の食料を買い込むのは、米国人のライフスタイルの一つである。その殆どが冷凍食品と缶詰であり、ソーダー類も多量に買い込む。幼い頃から粗悪な食生活に慣れ親しんでしまうと、心身に悪影響を及ぼすのは明白だ。
 
僕の周辺にいる米国人の子供たちが、日頃どのようなものを口にしているのかと、興味を抱いて観察し始めた。
 
取り分け驚いたのは、連日ピザばかりを食べている子供がいたことである。比較的多数を占めたのは、フレンチフライやハンバーガーを毎日食べている子供たち。そしてソーダー類の飲用となると、もはや日常茶飯事である。
 
学校によっては、児童にランチの便宜を図っているが、そのメニューの内容が街で販売されているファーストフードと同様のものであった。食生活の意識改革は急務だが、教師や保護者の認識不足は今以て歴然としている。
 
数年前、W・ディズニー社が、マクドナルドとの相乗効果を期待した契約更新を破棄した。昨今のファーストフードの傾向では、イメージダウンに繋がるからだという。

日本では、『食育』なるものがもてはやされていて久しい。二〇〇五年七月十五日「食育基本法」が施行された。これは国民が健全な心身と豊かな人間性を育成するために、食生活に関する施策を総合的、かつ計画的に推進することを目的としている。
 
そして、何よりも重要な狙いは、『食育』によって子供の肉体と精神が好転するということだ。


※コラムの内容はコラムニストの個人の意見・主張です。
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新井雅之

文芸誌、新聞、同人雑誌などに、詩、エッセイ、文芸評論、書評を寄稿。末期癌、ストロークの後遺症で闘病生活。総合芸術誌『ARTISTIC』元編集長。




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