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コラム

現代社会ド突き通信
Vol.4 99%人のウオール・ストリート占領 (2)

2013-05-29

(前回からのつづき) 
 どうして、ウオールストリート(W.S)を占領のデモが始まったか? 
 (3)バーモント州上院議員で社会主義者のバーニー・サンダースが、過去4,5年人口400人の金持ちが下50%の人口の合計資産と同等の資産を持っている、この民主主義国家で変ではないかと絶えずMSNBC・TVで国民に問い質していた。その努力が報われた?
 (4)人口99%の欲求不満の全てはオバマ政権の優柔不断さにある。所詮弁護士的に左右の意見を聞いて彼は妥協的行動をしようとした。
 しかし、テレビでインタビューされている共和党右派やティーパーティーの人が「道で倒れていても健康保険がなくて病院に行けない人は死んでもいいのですか?」と訊ねられると、彼らは「So be it」(なるようにせよ)と異口同音に答える。
 私は50年間ここに住んだが、初めて、その冷血な奴隷の雇い主のような答え方を恥ずかしげもなく繰り返すのを聞いて寒くなった。きっとそのように答えよと教えられているのだろう。
 このように、知的程度の低い冷血な共和党右派が、多数で占めている議会は、絶対にオバマの言うことを聞かない。彼らは一回きりの大統領にすると宣言している。こうなれば、オバマは、1965年就任早々にメディケアを強引に通したジョンソン大統領を見習えば良かったのだ。
 (5)去年の12月にブッシュの金持ちの税金カットの期限が来て、税率を上げる絶好のチャンスに、オバマは何故か飛び付かなかった。民衆99%にはとてもな落胆を齎した。
 (6)「今年の12月に期限が来るニューヨーク州の金持ちに掛ける税金をカットするな」と皆、抗議しているのだ。これがニューヨークのW・S占領の一つの原因になった。
 (7)日本ではメディアが取り上げなかったらしいが、私は2010年の「世界」の4月号に書いた。「ブッシュが任命した最高裁判長ロバーツが、2月に選挙資金は企業も個人と同等に誰が幾ら出したかを発表しなくてもよく、上限なしと決めた。
 ロビストの資金で両党の政治が腐っているのに、選挙が金持ちの言うままになるこの裁決は、社会が王様と奴隷の社会になる」。    (つづく)


※コラムの内容はコラムニストの個人の意見・主張です。
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米谷ふみ子




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