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コラム

現代社会ド突き通信
Vol.5 99%人のウオール・ストリート占領 (3)

2013-05-29

(前回からのつづき) 
 どうして、ウオールストリート(W.S)を占領のデモが始まったか? 
 (8)私の住んでいる加州の教育界を見ても中産階級の子女が究極な立場に置かれている。私達がこの州に移った1975年頃は、州立大学の組織が優秀で安い教育を誰でも受けられるので、アメリカでは注目の的だった。州の居住者であれば授業料が1年600ドルだった。それが、2010年には23倍の1万4000ドルに上がった。
 今まで中央政府から州に教育の援助金が出ていたが、それがカットされたからだ。
 その原因は戦争を2箇所で10年もしているからだ。司馬光が「国大なりと言えども戦いを好めば必ず滅ぶ」と言ったように、何処の国でも財政困難になる。卑近な例はソビエトと昔の日本。
 他国から借金をして軍需産業やら石油企業に多くの援助金(中産階級以下から取った税金)を出し、企業税金も減らしている。
 軍需産業、大銀行や石油企業などの会長は1億4000ドルくらいの年収はざらなのだ。政府はこれらの企業に援助金を出しても収入の規制もしていない。
(9)学生のローンは8・8%の利子で、学生は卒業の時に平均2万4600ドルの借金を抱えているという状態なのだ。
 今までは、就職して借金を返すことができたが、今はそういう状態ではない。収入がないので、親元に帰って来ているのが多い。ここで、学生たちは自分たちの状態に気がついて愕然とする。
 私の2、3の友達の孫や子供が職がなくて、親と一緒に住んでいる。
 オバマは2008年の選挙の時は、学生たちにもローンは利子を安くすると約束していた。しかし、中央政府が銀行をコントロールしていないので、約束は破られたままである。
 最近はアメリカ銀行などはデビットカードを使った顧客に月5ドルの手数料を取ると言ったので余計に若者が怒り出した。     (つづく)


※コラムの内容はコラムニストの個人の意見・主張です。
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米谷ふみ子




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