現代社会ド突き通信
Vol.7 99%人のウオール・ストリート占領 (5)
2013-05-29
(前回からのつづき)
どうして、ウオールストリート(W.S)を占領のデモが始まったか?
(銀行は)うちの脳障害の息子の政府から払われる援助金の残り六十ドルを彼の施設が銀行に入れていると毎月十㌦の手数料を取ると言ってきた。また、この稿を書いている最中に州が払う低収入者、障害者の医療保険メディケイドの資金が加州で尽きたので中央政府に掛け合うと10%カットせよと言っていると昨日の新聞に出ていた。
デモに賛成で議会を乗り越えて皆の希望通りに政策を通すと約束していたオバマが、上1%の金持ちから税金をよう集めなくて、物も言えない私の息子のようなのから医療保険をカットすると言っている。私の息子は四十五歳で脳障害である。医療費はどうなるのか?
この国の医療費はブッシュ政権以来医料も薬代も野放しに上がった。クリントンの時でも他の国と比べると高かったが、あれからでも十倍は上がっている。医料製薬企業から政治家に資金が出ているからだ。
私達夫婦は夫八十四歳私八十一歳でメディケア(政府の年寄りむけの保険)と補助保険として作家同盟のがある。でも四十五歳の息子の医療費はカバーできない。あの共和党右翼の大統領候補達が言っているように「弱きものは死ね」ということか?
でもこれはオバマ政権の現在の決断なのだ。デモの若者の側を取ると言った舌の根が乾かぬうちに社会で一番弱き者の医料保険をカットするのだ。私はショックを受けたままである。
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友達に「デモに行く」と言うと、「危ないから行くな」と言った。警察が何かしでかして(ロサンゼルスは市長も市議員もデモに賛成であるが、若者が多くいると、警察が何をするか分からない)皆が走る時に私のような年よりは踏みにじられる可能性があると。
あのコメディアンのジョージ・カーリンが死ぬ前のショーで、「景気が悪くなると、政府は最初に教育費をカットする。何故か知っているか?この国の真の持ち主には意見のある国民は面倒だからだ。安い賃金で諾々と働く者を望んでいる。中産階級と貧乏人が争っている間に金持ちが大金を盗んでいる。政府は金持ちのためにあるんだ」と言っていたのが当たっている。 (つづく)
※コラムの内容はコラムニストの個人の意見・主張です。