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コラム

苦楽歳時記
Vol. 48 時

2013-06-06

あっという間に一日が終わる。一週間が過ぎる。季節が変わる。そして一年が経過してゆく。

年齢を積み重ねるごとに、時の経つのが速いと感じるのは、人生というものが解ってきたからだと、ある泰西の偉人が述べていた。

解ったという意味は、人生を悟ったということではない。生きていくことに慣れきってしまって、感性が鈍っているだけだ。そのような考え方は適正ではない。今朝、時の流れについて、自問自答している自分がいた。

ロサンゼルスの街角で、時計を探すのは容易ではない。レストランに入っても、ショピング・モールを歩いていても、時刻を知らせる公共の時計が目に入らない。時折、ビルの壁に大きな時計が掲げられているが、そのほとんどの時計が故障している。たとえ動いていても、正確な時刻は期待できない。

超過密ダイヤにもかかわらず、JRの発着時刻は実に正確である。この正確さには、訪日した外国人が舌を巻くらしい。

日本の標準時間を刻んでいるのは、セシウム原子時計だ。三〇〇〇年から三〇万年の間に、わずか一秒の誤差しか生じない超高性能。一八八八年(明治二十一)、世界の標準時間に合わせて、日本の標準時間が設定された。

元来、人間の本能には、時を予測する能力が備わっている。翌朝、六時に起きるつもりで目覚まし時計を合わせて眠ると、目覚ましが鳴る寸前に目を覚ますことがある。

六月十日は『時の記念日』。ジャネーの法則によると、五〇歳の人間の一年は、十歳の少年と比較すると、五分の一の速さに感じるという。

「時は人を待たず」、毎日、精一杯生きようではありませんか!


※コラムの内容はコラムニストの個人の意見・主張です。
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新井雅之

文芸誌、新聞、同人雑誌などに、詩、エッセイ、文芸評論、書評を寄稿。末期癌、ストロークの後遺症で闘病生活。総合芸術誌『ARTISTIC』元編集長。




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