今月の庭仕事
Lesson 94
2013-06-19
前回は、生育期間中の追肥について書きました。今回は、トマト、キューリ、ナスの生育期間中の作業の違いについてお話します。
トマトに行う「芽欠き」は、主枝から出る新しい芽(主枝と主枝から出ている葉の間からでる芽)を、全て取る方法が一般的です。もしトマトの勢力が強すぎたら、2〜3本の主枝に育てあげてもかまいません。もちろん、それぞれの枝については適当に芽かきを行ってください。
トマトは実がなると重くなって、枝が垂れ下がったり、曲がったりするので丈夫なプラスチックや竹などの棒を支柱にします。芽かきをして主枝1本の場合は真っ直ぐ立ててもいいし、トマトが2列以上植えられてる場合は合掌式でもいいでしょう。
キューリの場合は、つるもの用のネットを使ったり、またはコンクリートを打つ時に使う鉄のメッシュ(建物用建材店で入手できます)が使えます。鉄のメッシュは、建物用建材店で入手できます。地面から4〜5枚の葉のところまでの小さな脇芽は取り除きます。
ナスの場合は、最初の花の咲く主枝とその下の2本の枝(側枝)を使うので、それよりさらに下の芽は除きます。そしてこの3本の枝を竹の棒などに沿って、斜めに広げながら結び支えてください。主枝と側枝1本でやることもあります。
これらの仕事には2つの役目があります。一つは、少し斜めに差し込んだ棒に沿って枝をくくりつけることによって、枝の葉の込み合いを広げることができます。また枝が垂れ下がると実が大きくならないので、これを防ぐこともできます。
実を大きくさせるためには、どうするかお話します。
トマトはそのまま花房になる数の実をならせると、その先になるトマトは小さくなるのでトマトの数を一つの花房につき3〜4個に絞ると平均したサイズの実になります。
キュウリは最初の実はできるだけ早い時期にとります。最初の実をが大きくなるまでおいておくと、そこに栄養分をとられてしまうので、その上の成長に悪い影響があります。
ナスの場合は、暑くて乾燥するこの南加では、小さな赤いダニが葉について、そこから汁を吸い、光合成が悪くなり実のサイズに影響します。ダニは湿気と寒さを嫌うので、夕方に水のスプレイでコントロールできます。
■今回のコラムニスト:南加庭園業連盟会員の白澤まことさん。野菜セミナーの講師を務める。
※コラムの内容はコラムニストの個人の意見・主張です。