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コラム

現代社会ド突き通信
Vol18 アメリカに五十年住んで観察した 今回の大統領選挙とその後

2013-07-26

 家に帰ってから、映像を眺め、音声を聞いて驚いたという。大体一人が五万ドルの食事というのを聞いたとき驚いたが、このフィルムの中で「47%の低所得者や福祉受領者は税金も払っていないし、無視して53%の金持ちに力を入れる」と言っているロムニーのスピーチを聞いて全く、仰天したのだと言った。ロムニーはライムライトに照らされて公に話しているときは少しは謙虚であるが、このように彼の金持ちの友人間ではとても横柄な話しかただったのに驚いたと言った。
 プラウテイは、道徳的に酷すぎるので、大勢の人に見せて、聞かせなければならない。こんな人間が大統領になればアメリカが大変なことになると思ったので、どこに持って行けばいいか分からないから、先ず自分のブログに入れて観たい人に観せようと思った。
 ロムニーは共和党の右派であるので、こういう風にプラウテイの存在が明るみに出ると身の危険もあるとシュルツが言った。
 雇い主に迷惑を掛けてはいけないと思ったので、プラウテイはバーテンダーを辞めた。これからなにをするか決めていないが、将来は弁護士になろうと考えている。近い将来は労働組合を助ける協会で働くかもしれないと言っていた。
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 このフィルムはどのようにして取り上げられたのか? プロウテイのブログが流していた映像をカーターの孫(独立の調査員)が見付けた。それを、八月の民主党大会で「マザー・ジョーンズ」誌のワシントン支局長、デイビッド・コーンにカーターの孫が遇って知らせた。コーンが「隠し撮りの主を探して、そのフィルムを貰って来い」といったので、カーターの孫が探し出して、貰ってきたという。
 そこで、コーンがよく政治解説をするMSNBC・TVに持ち込んだのだ。すぐに、MSNBCがその映像を24時間ながしだした。一日後位からCNN・TVが同じ映像を流し始め、その後あっちこっちのテレビがおなじ映像を放映した。
 その映像で、ロムニーが貧乏人無視の大統領になると分かったから、それから後の支持率ががた落ちになったのは確かである。
 世の中をよくするにはこのような若い人の道徳的判断と勇気が必要である。


※コラムの内容はコラムニストの個人の意見・主張です。
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米谷ふみ子




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