後藤英彦のぶっちゃけ放題!
第235回 地球を覆う熱波と寒波
2013-08-07
地球が気候の激変に悲鳴をあげています。
野球ボールほどのひょうがカンザスで降ったと驚いていたら、テキサスに降ったひょうは直径一㍍もあったというではありませんか。
カンヌ(フランス)沖に巨大な水上竜巻が起こり、シベリアに夏の雪が降り、一夜にして猛暑が寒波に変わり、人々の人生を狂わせています。
モスクワ市民は記録的な猛暑下で日射病に倒れています。猛暑のブルガリアは氷点下の突然の寒波に震えています。
異常寒波がベトナム北部を覆い、豪雨と洪水が日本の風景を一変させるほど荒れ狂っています。
「バンコクの洪水は非常時レベル」とタイの首相は涙目で訴えています。
北極の氷の平原が解けて湖に変化しています。南極の氷床も予想を上回る速度で解けています。
テキサス大学調べによると、南極の氷床は調査期間の二○○一年から二○一一年まで一貫して解け続けています。二○一一年時点で氷床が十倍の水に変化したそうです。
その氷床湖が史上最大の洪水を起こしたことも確認されています。
推計六○億㌧もの水が海に流れ込んだ計算で、日本で年間使用される工業用水の約半分の量に当たります。
米航空宇宙局(NASA)は一八八四年から二○一一年にかけて約百三十年間地球上の平均気温の推移を記録しています。
それによると、一八八四年に平均温度より暑かった地域はメキシコ、アルゼンチン南部、南極、オーストラリア、アフリカのギニア、リベリアなど陸地の七分の一に過ぎませんでした。
平均温度より寒かった地域は全米、中央アジア、ベネズエラ、コロンビアに限られていました。
しかし気温は毎年上昇を続け二○一一年時点で温暖化は常識で、地球のどこでも平均温度を大きく上回っています。
とりわけ酷暑著しいのは米国北部、カナダ、中国、南極で、竜巻、豪雨、洪水などが頻繁に起きています。
地球上の沿岸都心部が常時海水に浸り、ボートで出勤する日がそのうち来るかもしれません。
※コラムの内容はコラムニストの個人の意見・主張です。