今月の庭仕事
Lesson 97
2013-08-13
夏の野菜、三兄弟のトマト、キュウリ、ナスは、お元気ですか? 収穫の真っ最中かと思いますが、実が生りだしたら、追肥の間隔を狭めてください。キュウリは、朝は小指ぐらいの大きさしかなかったのに、夕方には、もう収穫できる大きさに成長しています。これほど早いと、土の中の養分もあっという間に植物に吸収されてしまうことでしょう。さて、今回は、ご参考までに、トラブル例を書きます。
ちょっと目を放した隙に、わき芽が大きくなり、どれが主枝が分からなくなった・トマトは葉が茂りすぎて実が赤くならない、または、実が見えずに大きくなりすぎた・暑いのに、キュウリに水をかけ忘れた、または、かけ過ぎた。(キュウリは根がさほど深くないので、乾燥に弱い)・ファインノズルを使用せず、ガーデンホースを使用したため、勢いよく水が地面にたたきつけられて表面の土が飛ばされ、茎の周りの根が露出している・跳ね上げた土にいた菌が、葉に付着して葉が変色し始めた・植える時に、どのくらいの高さ、幅になるのか考えず植えてしまい、収穫が非常にやりずらい・陽が片面にしか当たらない(太陽は東から上がり西に落ちます。南北方向に一列に植えた場合は両面に陽はあたりますが、東西方向に一列に植えた場合は、片面だけにしか陽があたらない場合もあります)・密集してしまい、風通しが悪く、害虫や病気が発生、または繁殖。葉をかじられて穴があき、光合成がまともにできない状態になっている。
他にも、かたつむりやなめくじの被害がありますが、これらを退治するための餌や肥料の選定を間違うとオーガニックではなくなります。また、植えた野菜が何科に属するのか分からず、結果的に連作障害になってしまったなどです。
連作を避けるため、下記をご参考にしてください。ナス科(ナスビ、トマト、ピーマン=果采類、ジャガイモ=根采類)、ウリ科(キュウリ、カボチャ、スイカ、メロン、ヘチマ、ニガウリ、トウガン=果采類)アブラナ科(大根、かぶ=根采類、白菜、きゃべつ、小松菜=葉采類)、セリ科(パセリ=葉采類 ニンジン=根采類)、きく科(春菊、レタス=葉采類、ごぼう=根采類)、ユリ科「ネギ、ラッキョウ、アスパラガス=葉采類」。
連作に関連してですが、家のバックヤードで細々と家庭菜園をしている身にとっては、連作禁止は頭が痛い問題です。少しでも助けになればと、植えるプラントの組み合わせについて、またお話します。
■今回のコラムニスト:南加庭園業連盟の新垣安徳さん。「今月の庭仕事」の18回目から、自分の経験を元にコラムを書いていて、失敗&成功例まで経験豊富!
※コラムの内容はコラムニストの個人の意見・主張です。